『僕のなかのブラウニー』©僕のなかのブラウニー

　映画『僕のなかのブラウニー』の公開日が2025年1月3日に決定。あわせて、ポスタービジュアルと予告編が公開され、田口淳之介の出演が発表された。 【写真】『僕のなかのブラウニー』に出演する田口淳之介 　映画『明日の記憶』（2006年）で第30回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した三浦有為子が脚本を担当する本作は、震災で妹を失った一人の小学生の少年とその父親が、現実に向き合い、今を生きていく姿を描いたヒューマンドラマ。三浦が完全オリジナル脚本として、東日本大震災後に感じたことをストーリーに仕上げた。 　数年前の震災で妹を失った森本和樹（平野絢規）は小学五年生。ラーメン店を経営するシングルファザーの葉介と共に新天地に越してきたものの、学校や周囲にうまく馴染めないでいる。そんな中、父親の葉介（アキラ100％）は「和樹くんは妖精を本気で信じている。妹は“ブラウニー”という妖精に攫われただけで、本当は亡くなっていない」と学校で言っていたことを担任教師から知らされる。ブラウニーを探し始める和樹をクラスメイトの和泉東子（山木彩華）が気にかけ、手伝うことに。 　監督を務めたのは、これまで「子どもと社会問題」を題材に、数々の短編映画を制作し、「STARDUST DIRECTORS film fes. 2022」グランプリ、「横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル 短編部門」最優秀賞など、多くの国内映画祭での受賞経験がある相馬雄太。初めて長編映画にチャレンジするにあたり、かねてからファンであった三浦へ脚本をオファーし、今回の初タッグが実現した。 　震災で妹を失い、新しい学校に馴染めずにいる中、“ブラウニー”という妖精の存在を信じ、探し始める主人公・和樹役には、NHK連続テレビ小説『虎に翼』の平野絢規。和樹を連れ、新天地でラーメン店を経営するシングルファザー・葉介役を、お笑い芸人のアキラ100％。そして、和樹の同級生の少女・東子の親族であり、翻訳家の和泉大輔役を田口が演じた。 　公開されたポスタービジュアルでは、上部に思い思いの表情を浮かべながら、川沿いに佇む少年少女たちが大きく写し出されている。“ブラウニー”という妖精を探しに出かける和樹、和樹を気にかけ一緒に“ブラウニー”探しを手伝う少女・東子、和樹の同級生である高田聡太（平野翔大）、小野原雅人（天海塁）。和樹だけでなく、それぞれの子供たちは、家庭や学校で悩みや問題を抱えながらも、和樹に寄り添う。 　下部には、和樹とその父・葉介が対峙する姿や、キーパーソンの大輔が優しく微笑むカットも捉えられている。 　また、予告編では“ブラウニー”という妖精を探す和樹、その和樹を気に掛ける父親・葉介、そして、和樹の同級生たちの様子が映し出され、“ブラウニー”を探す子供たちの冒険にあわせて、エゾシカグルメクラブが歌う主題歌「水平性」が流れる。