輪島市 あすから“集団避難”の中学生ら、家族と離れ…<中継>
日テレNEWS NNN
能登半島地震発生から16日目です。17日に市内の多くの中学生の集団避難が始まる石川県輪島市から、宇野佑一記者が中継。 ◇ 輪島市役所には16日も、復旧作業を進める職員や医療チーム、自衛隊など多くの人が出入りしていました。 輪島市では137か所の避難所が開設されていて、現在も6200人以上が避難所生活を送っています。輪島市内にある3つの中学校は、いずれも避難所となっていることなどから、授業は再開できていません。また、輪島市内は現在も5000戸程度が停電し、市内のほぼ全域となる1万戸の断水が続くなど、ライフラインの復旧のメドも立っていません。 そこで、輪島市では市内の中学生401人のうち、本人が希望し、家族が同意している250人について、17日からおよそ2か月間、集団避難させる予定です。 輪島中学校3年 山下明日凪さん「授業に遅れがあるのかもしれないとか、不安があった。最初はちょっとなって思ったんですけど、友達と一緒に勉強もできるし」 ──お母さんは賛成? 母・山下明美さん「ずっとというわけではないので。娘と2か月離れたことないので、どういう心境になるんだろうと思う」 中学生は17日に保護者の元を離れ、石川県南部の白山市の施設に移動。住み込みで生活しながら授業を受けるということです。 また、石川県では、輪島市と同様に被害が大きい珠洲市も中学生の集団避難を決め、能登町も検討しています。 話を聞いた別の中学生は「いろんな人と長い間一緒に生活するのは不安だが、友達と一緒にいられるので行くのを決めた」などと話していました。一方で、家族と一緒にいたいなど、行かない選択をした中学生もいます。 震災から2週間以上が経過しても通常の生活が戻る見通しは立たない中、被災された方は苦渋の決断を迫られています。