年金「十分だと思う金額」20万円未満は12.5%のみ。「少ない」と感じる人も多い【独自調査】
物価高が続く中、なかなか老後への備えが進まないという方が多いかもしれません。 そんな中、くらしとお金の経済メディア「LIMO」では、50歳以上のメールマガジン会員に「年金や老後対策に関するアンケート調査」をおこないました。 【年金の円グラフ】年金は月額いくらあれば十分だと感じますか?「20~24万円」が(31.8%) 実際に「ねんきん定期便などで見込額をチェックしたことがある」という割合や、「年金は月額いくらあれば十分だと感じるか」という金額について、みんなの現状を確認します。 実際に行われている「老後対策」についても聞いてみましたので、漠然とした不安を抱えている方はぜひ参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
50歳以上「ねんきん定期便などで見込額をチェックしたことがある」人は83%
まずは50歳以上の方を対象に、「ねんきん定期便などで見込額をチェックしたことがあるかどうか」うかがいました。 ・ある:83.0% ・ない:11.3% ・わからない、覚えていない:5.7% ※アンケート回答数:106件 最も多いのは「ある(88名)」で83.0%でした。明確に「ない」と回答されたのは11.3%と、わずか1割となりました。 ねんきん定期便やねんきんネットでは、将来の年金受給額を確認することができます。 ただし、それぞれのツールや年齢によって、確認できる内容が異なることもあるので注意が必要です。 特にねんきん定期便の場合、50歳未満と50歳以上では記載される金額の根拠が変わります。 ●50歳未満のねんきん定期便(35歳と45歳以外) 50歳未満の方が受け取るねんきん定期便には、これまでの加入実績に応じた年金額が記載されます。 あくまでも現時点での試算額になるため、今後の働き方に応じた金額は含まれません。 そのため、想定よりも少ないと感じることがほとんどです。 ●50歳以上のねんきん定期便 50歳以上の方に届くねんきん定期便には、今の働き方が60歳まで続くと想定した場合の年金見込額が記載されています。 そのため、これまで確認していた金額よりも高くなっているケースが多いです。 ただし、あくまでも見込額にはなるので、年収やいつまで働くかなどにより、金額は異なるという点に留意しましょう。 なお、35歳、45歳、59歳の方には封書のねんきん定期便が届きます。より詳細に確認できるので、届いた際にはチェックしてみることをおすすめします。 その他、ねんきんネットではいつでも年金の見込額を確認できます。 シミュレーションもできるので、参考にしてみると良いでしょう。