名古屋テレビ塔「緑内障の早期発見」願い緑色にライトアップ
名古屋市中区栄の名古屋テレビ塔では、世界緑内障週間(8~14日)に合わせ「グリーンライトアップ」を実施している。10日も約1万個のLEDを使って大きさの異なる「目」を縦横に動かすユニークな演出を行うなど、通行人らの注目を集めている。期間は14日まで。
失明原因の第1位が緑内障
日本緑内障学会によると、緑内障は日本の失明原因の第1位。40歳以上の20人に一人が緑内障に罹患しているというが、その大半は自覚症状が無いという。同学会の岩瀬氏は「定期健診を続けていないと緑内障の発見は難しい」と定期的な検診の重要性を訴え、「早期に治療することで進行を抑制できるケースがある」と呼び掛ける。 名古屋テレビ塔の「グリーンライトアップ」は8日から行われているが、きょうまでに緑内障についての問い合わせが岩瀬氏の元へ多く寄せられているという。 また身内が緑内障だという相談もあり「母が緑内障なのだが、自分も発症するリスクはどのくらいあるのか」と心配する声も。いずれの場合も岩瀬氏は、「継続した定期健診」と「主治医への相談」をオススメしているそうだ。
「目」が大きくなったり小さくなったり、LEDで通行人の注目を集める
緑に輝く名古屋テレビ塔に映される、大小さまざまな「目」が通行人の注目を集めている。市民からの反響を名古屋テレビ塔の広報担当の辻さんに聞くと、「LEDで表現した目を見た方から、『あれって何?』という問い合わせもあります」と説明。 辻さんはテレビ塔に映された「目」が日本緑内障学会のロゴマークであることを明かすと、「テレビ塔のライトアップを見て、まずは緑内障に興味を持って頂ければ良いですね。ネットなどで、緑内障について調べることに繋がれば」と続けた。 緑内障のライトアップによる啓発は今回が初めてで、多治見市役所の駅北庁舎(岐阜県)や通天閣(大阪府大阪市)、虎ノ門ヒルズ(東京都港区)、札幌テレビ塔(北海道札幌市)でも実施する。