金沢・観音院で四万六千日 トウキビ買い求め
金沢市観音町3丁目の真言宗観音院で12日、参拝すると4万6千日分の功徳があるとされる「四万六千日(しまんろくせんにち)」が営まれた。参拝客が朝から縁起物のトウキビ(トウモロコシ)を買い求め、能登の被災地復興や厄よけを願った。 トウキビは家の軒下につるすと、魔よけや商売繁盛、子孫繁栄につながるとされる。金沢産の甘みが強い品種「四万六千甘(かん)」が使われ、食用とつるす用の計4千本が販売された。 毎年、訪れるという市内在住の上埜清美さん(53)は「これ以上震災が起こらないよう願った」と話した。観音院の四万六千日は藩政期から続き、毎年旧暦の7月9日に行われる。本堂では高野山真言宗石川青年教師会による能登の復興を願う法要も営まれた。