来年は蛇のように前を向いて進んで 茨城・国営ひたち海浜公園で「干支の巨大地上絵」公開
茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で、冬の風物詩「干支の巨大地上絵」が14日に公開された。2025(令和7)年の干支「巳」にちなんで、テーマは「蛇」。脱皮を繰り返しながら成長し、新たな姿に生まれ変わることから、変化の象徴とされている。 【写真】大きな牙を見せ、舌を出している巨大地上絵の蛇 園内の大観覧車に乗り、ゴンドラのが高地点に近づくと、地上では縦32m、横30mの大蛇が牙を剥いていた。 公園の管理センターによると、蛇の地上絵は無限の記号「∞」を表現しているという。未来には無限の可能性があることから、失敗や変化を恐れず、夢や⽬標に向かって前進してほしいとの願いが込められている。 「干支の巨大地上絵」のイベントは2009(平成21)年の干支「丑」から続けられてきた。12年前の2012年末から13年にかけては、園内の改装工事が行われていたため実施されず、今回が16回目。巳の地上絵が描かれたのは今回が初めてだ。 制作は11月25日から始まった。チョークで描かれた下絵をもとに、園内で今年採れた約600本のコキア、2万個の松ぼっくりなどの自然素材が用いられ、迫力ある蛇の姿が描かれた。 水戸市から家族で訪れた小学5年生の森歩香さん(11)は「来年は小学校のテストで今年より良い点を取れるように前を向いて進みたい」と話していた。 1月13日まで公開される。(文・写真 斉藤佳憲)