調査結果は“潔白”。レッドブルのホーナー代表、従業員に対する不適切行為の証拠見つからず
女性従業員に対して不適切な行為があったのではないかとの疑惑から渦中の人となっていた、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表。しかしレッドブル社がその疑惑を長期にわたって調査した結果、不適切な行為の証拠は見つからなかったことが明らかとなった。 F1メカ解説|新車の秘密をクローズアップ! F1バーレーンプレシーズンテスト:ピットレーン直送便 ホーナーがF1開幕戦バーレーンGPに向けて現地へ向かった中、レッドブルはこの件に関する公式な声明を発表。ホーナーに対する不正行為の主張は棄却されたと説明した。 レッドブル社が発表した声明にはこう記されている。 「ホーナー氏に対する苦情についての独立した調査が完了し、レッドブルは申し立てが棄却されたことを確認した。苦情を申し立てた者には不服申し立ての権利がある」 今回の調査には、この一件の中心となった人物との長時間の面談が含まれたため、期間は数週間を要した。疑惑の詳細な内容については様々な憶測が飛び交っているが、レッドブルは問題の真相についてそれ以上の詳細を明らかにしていない。 ただその一方で、レッドブルはこの調査が「公正、厳正、公平」に行なわれたことを確信していると述べている。声明にはこうある。 「調査報告書は機密事項であり、調査に協力した当事者や第三者の個人情報が含まれているため、関係者全員に配慮してこれ以上のコメントは差し控える」 「レッドブルは最高の職場基準を満たすために努力を続ける」 ホーナーにとって自身の将来を揺るがしかねなかった今回の騒動は、とりあえず終結する形となる。 今回の一件は調査が長引いたこともあって、レッドブルとホーナーは複数の関係者からのプレッシャーにさらされていた。F1やFIAが声明を発表した他、2026年からチームのパワーユニット開発のパートナーとなる予定のフォードも、問題を迅速に、なおかつ透明性をもって解決するように要請していた。 しかもフォードは先日、CEOのジム・ファーレイの署名でレッドブルに書簡を送り「この問題がいつ公正かつ公平に解決されるのか、明確な示唆がないままになっていることにますます苛立っている」とまで述べていた。 しかしながらホーナーは渦中にあっても職務を続け、チームの発表会やF1プレシーズンテストなどにも通常通り参加した。彼は発表会の際、今回の騒動が自身にとってもチームにとっても困難だったことを認めていたが、「どうしても気をとられてしまうが、チームはとてもまとまっていて、いつも通りの仕事ができている」としていた。
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