【ばんえい・黒ユリ賞】スマイルカナが断然人気に応える…西「最後の一冠取れて良かった」
2月11日、帯広競馬場で行われた11R・黒ユリ賞(BG2・3歳牝・ダ直200m)は、西謙一騎乗の1番人気、スマイルカナ(牝3・ばんえい・鈴木邦哉)が勝利した。2着に2番人気のクリスタルイプセ(牝3・ばんえい・岩本利春)、3着にオオネガイキンヒメ(牝3・ばんえい・岩本利春)が入った。勝ちタイムは1:52.4(馬場水分1.7%)。 道中はオオネガイキンヒメを先頭に、アアモンドミヤビ、マルホンマユヒメ、スマイルカナ、クリスタルイプセがそれを見ながら先団を形成。各馬ややばらけた形で進行するが、第一障害と第二障害の中間点を過ぎたあたりから、後続も位置取りを上げ、ほぼ一団となって第二障害へ向かっていく。第二障害では各馬じっくりと息を入れ、スマイルカナを先頭にクリスタルイプセ、オオネガイキンヒメ、アアモンドミヤビら後続も仕掛けていく。第二障害を一番手で越えたのはスマイルカナ。すんなりと障害をクリアすると下りた勢いのまま駆け抜け、一気にクリスタルイプセら二番手以下を突き放す。二番手で追ってくるクリスタルイプセに大きな差をつけたままゴール。圧勝で世代女王の座に輝いた。2着は最後まで必死に追ったクリスタルイプセが入り、3着にはオオネガイキンヒメが入った。 スマイルカナを管理する鈴木邦哉調教師は黒ユリ賞をハイカラサンで制した2012年以来3度目の勝利。騎乗した西謙一騎手は初制覇となった。 1着 スマイルカナ 西謙一騎手 「いつも牡馬と一緒だと勝ちきれないこともありましたが、ここ一戦で勝てて良かったです。凄く真面目な馬で、いつも一生懸命走ってくれます。レース前はどんな展開になるかと思いながら騎乗しましたが、凄く息の入る、良い展開でした。道中は馬なりで行けていたので、あとは障害下で持って行かれないように気をつけました。障害を下りたあとは凄く息も入っていたのでゴールまでもつと思いました。最後の一冠が取れて良かったです。来年度はばんえいオークスもありますし、牡馬とのレースでどれだけ戦えるか楽しみにしています。寒い中応援ありがとうございました」