「私の作品は異色」受賞に驚き 陶芸など京都の作家の力作集まる「創工会展」
工芸作家39人が陶芸、漆芸、金工などの分野で力作を出展する「工芸美術 創工会展」(同会と京都新聞主催)が27日から、京都市中京区の京都文化博物館で始まる。26日に内覧会が行われた。 京都で活躍する作家らが交流しつつ新たなものを生み出そうとする団体展で、今年が35回目となる。創工会大賞・京都新聞賞には慶野(けいの)ことりさん(陶芸)の「岩上のはな」が選ばれた。慶野さんは、溶岩のような黒い塊と、そこに根を張って咲く花を造形。「美しい作品が多い中で私の作品は異色で、受賞は驚き」と話した。 35回記念の特別企画「創工会を支えた作家たち」では、陶芸の市川廣三さんや今井政之さん、漆芸の服部峻昇さん(いずれも故人)ら創設期の作家9人の作品が並び、当時の思い出を語りながら眺める人もあった。 若手を支援する企画として、新進作家5人がガラスやファイバーの作品を展示したほか、前回の大賞受賞者である武田直之さん(陶芸)の特集展示も開催している。 12月1日まで。無料。