生後2カ月の次男をベッドの上に落下させ脳に後遺症をともなうケガをさせた疑い 33歳巡査長を傷害容疑で書類送検 福岡県警
福岡県警の33歳の巡査長が、生後2カ月の次男をベッドの上に落下させるなどして脳機能障害などの後遺症をともなうケガをさせた疑いで、21日、書類送検されました。 書類送検されたのは、福岡県警嘉麻警察署地域課の男性巡査長(33)です。 福岡県警によりますと、巡査長は2022年11月19日午後4時ごろ、福岡県嘉麻市の自宅で、次男(当時生後2カ月)を両手で抱きかかえ激しく揺さぶった上、ベッドの上に落下させる暴行を加え、重症脳機能傷害などの後遺症をともなう両側急性硬膜化血腫などの傷害を負わせた疑いです。 次男は現在も意識不明です。 巡査長は妻、長男、次男と4人で生活し、事件当時、妻と長男は外出していて次男と2人きりでした。 事件直後、巡査長が119番通報し、次男が運ばれた病院の医師から嘉麻警察署に「虐待のおそれがある」旨の通報があり、事件が発覚しました。 調べに対し、巡査長は「育児や仕事で疲れがたまっていたときに次男が泣き出したため、次男の体を抱きかかえ揺さぶるなどした」「次男をこのような状態にしたのはすべて自分の責任であり、警察官という身分でありながらこのような事案を起こし周囲に多大な迷惑をかけてしまった」と話しているということです。 事件発生から書類送検まで2年かかったことについて、県警は「『乳幼児揺さぶられ症候群』は立件が非常にきわめて困難で、多くの医師の見解を得るなどするのに時間がかかった」としています。 巡査長は停職6カ月の処分を受け、21日付で依願退職しています。
テレビ西日本