大規模「違法盛り土」12月中旬から行政代執行 約2.4万立方メートル分切り出しへ=静岡県
静岡市葵区日向地区に無許可で造成された大規模な盛り土について、静岡県は12月中旬から行政代執行に着手すると発表しました。代執行は来年度中に完了する計画です。 【写真を見る】大規模「違法盛り土」12月中旬から行政代執行 約2.4万立方メートル分切り出しへ=静岡県 「11月中旬に代執行令書を通知し、12月中旬から行政代執行の工事に着手することとしました」(静岡県河川砂防局 山田真史局長) 静岡県が12月中旬から代執行に着手するとしたのは、静岡市内の違法な盛り土です。静岡市葵区の山間部にある日向地区の盛り土は、静岡市内の残土処分業者が無許可で造成したものです。 静岡県と静岡市は10月、最後通告となる「戒告書」を交付し、計画書の提出と原状回復の工事をするよう求めていましたが、期限までに着手されませんでした。 県は11月22日の会議で、関係部局や警察と情報を共有し、12月中旬から日向地区の行政代執行に着手することを決めました。 日向地区の盛り土については、斜面上部の土砂約2.4万立方メートルを切り出して下側に移し、地盤を安定させる工事を行う予定です。また、盛り土内の水を排出するための水路を整備する予定です。 「安全面につきましては、杉尾地区と比べると、比較的少しは配慮する点が少ない」(静岡県砂防課 杉山一仁課長) 費用については、国からの交付金と県と市で負担し、完了後、業者に請求するということです。代執行は2025年度中に完了する計画です。
静岡放送