シリア暫定政府、国民会議を延期 新体制移行に遅れも
【カイロ時事】シリア暫定政府のシェイバニ外相は7日、国内各派がアサド政権崩壊を受けて国家の将来を話し合うことを想定した国民対話会議について、当初予定していた1月初旬から延期する方針を示した。 【ひと目でわかる】シリアの勢力図 延期後の会議の日程は決まっておらず、今後の新体制移行に遅れが生じる可能性が高まった。 AFP通信によれば、シェイバニ氏は訪問先のヨルダンで記者会見し、国民対話会議は「未来のシリアのための礎石だ」と重要性をアピール。会議実現に向けて「あらゆる社会、地域の代表者が参加する」準備委員会を発足させると表明した。 暫定政府は、各派の利害対立が顕在化して国家再建に支障が出ないよう、慎重に対話を進める意向とみられる。バシル首相の任期を3月1日までと定めて政権移行準備を進めてきたが、それまでに会議を開催できるかは微妙な状況だ。