１回戦で敗れた須﨑が涙ながらに想いを語った。(C)Getty Images

　日本時間８月６日（日付は以下同）、パリ五輪のレスリング競技がシャン・ド・マルス・アリーナで行なわれ、日本代表の須﨑優衣が女子50kg級の１回戦で敗北を喫した。 【画像】大会連覇を目指すも…女子レスリング須﨑優衣を厳選ショットで特集 　まさかの敗戦だった。東京五輪に続く、２大会連続の金メダルを懸けて挑んだパリの舞台。インド代表のビネシュ・フォガトを相手に、２度のアクティビティポイントを奪うなど最終盤まで２－０でリードしていた。ところが最後の数秒で相手の猛攻に遭い、２ポイントを献上。そのまま試合終了となり、ビッグポイントを取られたため逆転負けとなった。 　失意の敗戦に、試合後のインタビューでは「このオリンピックは私だけの夢じゃなかったので、今回……」と話したところで、感情を抑えきれず涙。「会場に家族とか、会社のみんなとか友達とか、たくさんの人が来てくれていたので、本当に申し訳ない気持ちです。ここで終わってしまったのが信じられないです」と言葉を詰まらせながら続けた。 　 　東京五輪からの３年間を振り返って「いろんな人に支えてもらってここまでやってきたんですけど、私１人じゃなくてみんなの努力を無駄にしてしまったので、本当に申し訳ない気持ちです」と涙ながらに話した須﨑。その後も「みなさんの努力を無駄にしてしまったので、本当に申し訳ない気持ち」と繰り返した。 　最後は「すみません」と頭を下げてインタビューを終えた須﨑。ただ、連覇の夢は断たれたが、彼女の戦いはまだ終わっていない。フォガトが準決勝まで勝ち上がったため、このまま決勝まで進めば、敗者復活戦から銅メダルを獲得できる可能性が残っている。 　最後は謝罪ではなく、笑顔でパリ五輪を終えてほしいところだ。 構成●THE DIGEST編集部