「優位性はなくなった」大谷翔平のドジャース、佐々木朗希との契約が困難に? 「ジャイアンツ、カブスは切り札を持っている」
今オフにMLBに移籍する佐々木朗希には、20球団が関心を示していると言われている。米メディアでは、最有力はロサンゼルス・ドジャースと報じられているなか、ドジャースと契約する可能性が低くなったかもしれない。 【画像】日々輝く大谷翔平が魅せる喜怒哀楽の厳選ショット!(Part1) 米メディア『FanSided』のコーディ・ウィリアムズ記者は、「佐々木の噂。ドジャースの優位性はなくなり、ジャイアンツ、カブスは切り札を持っている」と題した記事で、「アップデートされた最新の噂は興味深いものだ」と伝えた。 「ポスティングされて以来、佐々木はMLB各球団との第一次面談をほぼ終え、依然として意思決定のプロセスに追われている。これまで、ドジャース、パドレス、ヤンキース、メッツ、カブス、レンジャーズ、ジャイアンツと面談したと言われ、このリストがさらに膨らむ可能性があるものの、現状はチームを絞り込む作業に入っている」 とりわけ、獲得の可能性が高まったのはジャイアンツとカブスのようだ。「FA争奪戦に敗れ続けているジャイアンツは、また同じ過ちを繰り返すかもしれない。しかし、佐々木が求めるものを提供できるようだ。ジョエル・ウルフ代理人は、ジャイアンツが際立っているのは、成長への欲求とつねに向上を目指す姿勢だと語った。佐々木は物事を長期的かつグローバルな視点で見ている」という。 ドジャースの大谷翔平や山本由伸、パドレスのダルビッシュ有や松井裕樹、メッツの千賀滉大と、球団に所属する日本人選手の有無は、佐々木にとって関係ないようだ。ウルフ代理人はこうも語っている。 「チームがどんなビジョンを持っているのか。自身のキャリアをどのように考えているのか。佐々木はこうした点に非常に感心を持っている。チームに日本人がいるかどうかは気にしていないようだ。私はこれまで多くの日本人選手の代理人を務めたが、それが話のテーマになることはなかった」 ジャイアンツは、ローガン・ウェブ、マディソン・バンガーナー、ティム・リンスカムといった投手を育てた経験がある。「投手育成はジャイアンツにとって非常に大きなアドバンテージだ。これが争奪戦で有利になるセールスポイントになるだろう」とウィリアムズ記者はジャイアンツのメリットを説明した。 一方、カブスを推す根拠もあるという。「いまのところカブスが有力候補と思われていないが、このチームにもとっておきの切り札がある。今永昇太の成功だ。ウルフ代理人は2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)と、カブス1年目での圧倒的な投球が、佐々木のメジャー熱を高めたきっかけになったと考えている」と記載した。 「ドジャースに大谷が、パドレスにはダルビッシュがいるが、今永の存在が佐々木にとって決定的になる可能性がある。シカゴは小さな都市ではないが、ロサンゼルスやニューヨークよりはずっと小さい。シカゴ行きは現実的ではないかもしれない。しかし、私たちが思うよりもシカゴはチャンスを持っている兆しがある」 佐々木は、所属する日本人選手が面談に同席しないよう各球団に要請したという。純粋に各球団のビジョンや自身の育成にフォーカスした話を聞くためのようだ。 「ワールドシリーズを制したドジャースが面談に大谷や山本を同席させて、どのようなチームなのか説明させるのは簡単だ。しかし、今回ばかりはLAが持つ切り札を使うことはできなかったようだ。佐々木の争奪戦には驚くべき展開がいくつもある。今後、どのように話は進んでいくのだろうか。正直言って、興味深い展開となっている」 佐々木の去就に関する情報は、米メディアも関心を持って報じている。 構成●THE DIGEST編集部