世界王者2人が村田の世界奪取に太鼓判!
ボクシングのロンドン五輪金メダリスト、村田諒太(29歳、帝拳)、WBA世界Sフェザー級王者、内山高志(35歳、ワタナベ)、WBC世界バンタム級王者、山中慎介(32歳、帝拳)の3人が26日、都内のナイキ原宿店で行われたトークショーに参加。村田が年末にも予定されている世界初挑戦へ向けて「勝負の年。世界へ照準を合わせていく」と宣言すると、内山、山中という日本が誇る2人の名チャンピオンも「なれる」と保証した。2013年にプロ転向した村田が、いよいよ勝負の2015年を迎えた。
大爆笑の掛け合い漫才だった。 村田が、「この3人で一番年下は僕。体育会系で一番下が、どんな立場かわかります? 今日は、正直、しんどい(笑)。先輩らを楽しませなあかんと思っていますが、どんでもない奴らです!」と暴言を吐くと、内山は「村田が、3人の中で一番態度がでかい。おれのことを“おっさん”と言った」と反撃。薄笑いを浮かべて、その様子を見ていた山中も、「村田は、9割が冗談。いつも半笑い。そうかと思うと真面目なボクシングの話をふってくるし……でも可愛い後輩です」と話に割って入った。 村田は、いよいよ勝負の年を迎えた。 「勝負の年ですね。今のままのネームバリューでは世界では通用しない。世界ランカーの上位に勝たないと認められないでしょう。成長している最中だけど、年末に世界にからむ試合があるならば、そこを見て照準を合わせていきたい」 次戦は、3月か4月にラスベガスで世界ランカーを相手に戦うことが予定されていて、そこで現在WBCの9位にしか入っていない世界ランキングを上げると同時に、海外マーケットでのネームバリューをアップしたいと考えている。そして、もう1戦を挟んで年末には念願の世界タイトルに初挑戦するというプランだ。 年末に行われた第6戦は、試合内容で終始圧倒しながら倒すことができずに場内からは「行かんかい!」「倒してみろ!」と厳しい野次が飛んだ。 「今の僕はメンタルが強いので気にはならなかった」と、口では言うが、本来サービス精神旺盛の性格で負けず嫌いでもあるから、気にならないはずがない。 「今度は行け!と言われれば攻めていきたい。お客さんあってのスポーツですから」 次戦は、海外の予定なので、英語の野次が飛ぶかどうかもわからないが、村田は英語も堪能だから、その野次にも反応しようというわけだろう。