【日本ハム】進藤勇也が新庄監督から“強化指定”エスコン組抜てき、正捕手争い割って入る
“英才教育”を受け2年目の飛躍につなげる。日本ハムは1日、エスコンフィールドで秋季キャンプをスタートした。 若手メンバーの大半は、沖縄・国頭キャンプ組も、1年目の進藤勇也捕手(22)は今季1軍出場わずか2試合だが、新庄剛志監督(52)から“強化指定選手”に抜てきされエスコン組入りした。守備面を磨き、今季ブレークした田宮裕涼捕手(24)に続き、正捕手争いに割って入る。 ◇ ◇ ◇ 進藤が貪欲に秋の収穫をかき集める。秋季キャンプ初日となったこの日は、送球、捕球、ステップなどのメニューを終えると約40分間、たった1人でノックを受け続けた。終了後は、しばらく立ち上がれないほどの猛トレだったが「いい練習ができた。自分の強化期間なので」と、淡々と振り返った。 チームの期待を背負ってのエスコン組抜てきだ。山田バッテリーコーチは「新庄監督から“進藤の守る方の技術力アップを”と伝えられている。今年1年間で筋力はついてきたので、今度は1軍のキャンプに呼んで技術をつけていけたら」と説明。その上で、この日の動きについて「ちょっとコツを教えると、すぐ良くなる」と、のみ込みの早さを感じ取っていた。 山田コーチに加え、この日は新任の的場2軍バッテリーコーチも参加していたため、2人と入念に話し、現状と今後の方針を共有。進藤は「どのスキルに対してもレベルアップできるようにやっていきたいなと。的場さんもいるところで、山田さんに話をしました」。自身の意思と、2コーチの考えをしっかり通わせながら、鍛え上げる。 貴重な体験も消化し、栄養にしていく。6月18日阪神戦で、同期のドラ1左腕、細野とバッテリー同時デビューを果たした。甲子園で4万2601人の大観衆の前でプレーし「完全アウェーの状態を、ものすごく楽しめた。またあそこにいきたいという気持ちが芽生えました」。技術を上げ、信頼を勝ち取り、わくわくしたド緊張の1軍舞台に、舞い戻る。【永野高輔】