ボーナスはいつも自分のご褒美を買っています。同僚は全額貯金しているようです。全額貯金しないといけないのですか?
毎年、夏と冬に支給されるボーナスを楽しみにしているという人も多いのではないでしょうか。毎月の給料とは別にまとまったお金が手に入るので、何に使おうか前もって考えている人もいることでしょう。 しかし、ボーナスの全額を自分へのご褒美に使うのではなく、「将来に備えて全額貯金をしないといけないのか」と考える人もいるかもしれません。 本記事では、ボーナスの平均支給額やボーナスを貯金する人の割合などを解説します。ボーナスを貯金しないでどう使うかはもらった本人の自由です。しかし、実際にどのくらいの人がボーナスを貯金しているのかをチェックしてみてください。
ボーナスの平均額はどのくらい?
パーソルキャリア株式会社(東京都千代田区)が運営する、求人情報・転職サイトdodaが20~59歳の男女を対象(有効回答数:1万5000件)に行った「ボーナス平均支給額調査 2023年版」(実施期間:2023年8月23日~9月1日)によると、ボーナスの平均支給額は年間107万1000円(夏:50万7000円、冬:50万8000円、決算賞与など:5万6000円)とのことです。 ただし、年齢によってボーナスの平均支給額に違いがあります。平均支給額が100万円を超えているのは、図表1のように40代と50代です。
※求人情報・転職サイトdoda「ボーナス平均支給額調査 2023年版」より筆者作成 30代のボーナス平均支給額は夏と冬、決算賞与などを合わせて99万3000円となっており、わずかに100万円を超えていません。なお、20代のボーナス平均支給額は70万9000円ですが、前回の同調査と比べて5000円増加しています。 また、全年代のボーナス年間支給額は月収の平均2.56ヶ月分であることも伝えており、年代別に見ると20代が2.31ヶ月分、30代が2.65ヶ月分、40代が2.51ヶ月分、50代が2.64ヶ月分とのことです。
ボーナスを貯金する人の割合
dodaが行った「ボーナスの使い道ランキング」(実施期間:2023年8月23日~9月1日)の調査では、20~59歳の男女(有効回答数:1万5000件)のうち42.2%がボーナスの半分以上を貯金に回しているとのことです。 また、ボーナスの貯金割合を以下のように伝えており、貯金をしないと回答した人は16.5%でした。 ・90%以上:18.3% ・75~90%未満:8.3% ・50~75%未満:15.6% ・25~50%未満:16.2% ・10~25%未満:14.0% ・1~10%未満:11.1% ・貯金をしていない:16.5% その他にも、株式会社ロイヤリティ マーケティング(東京都渋谷区)が行った「第59回 Ponta消費意識調査」(調査期間:2023年9月28日~30日)では、Pontaリサーチ会員3000人のうち、冬のボーナスの使い道は「貯金・預金」が10年連続1位とのことです。 ◆3割以上の人が支給額の75%以上を貯金したいと考えている 実際にボーナスを貯金できるかどうかは別として、貯金をしたいと考えている人が多いのは事実です。 「第59回 Ponta消費意識調査」で「支給される金額のうち、どの程度貯金・預金したいか」の質問に対し、回答者の半数以上となる54.3%がボーナスの50%以上を貯金したいと回答しています。また、75%以上貯金したいと回答する人が31.2%となっているなど、貯金に対する意識が高いことが分かる状況です。 ◆貯金以外のボーナスの使い道 前述の調査で「2023年冬のボーナスの使い道」について、「貯金・預金」と回答したのは34.5%です。それ以外の回答は、以下のとおりなので参考にしてもよいでしょう。 ・旅行(宿泊を伴うもの):6.7% ・食品(ふだん食べるもの):5.5% ・外食:5.1% ・財形貯蓄:3.4% ・衣服:2.9% ・投資信託:2.3% ・株式:2.3% ・食品(お取り寄せ、特別なもの):1.7% ・旅行(日帰り)1.7% その他にも、趣味・習い事や家具・家電の購入、ローンの返済などさまざまな使い道があります。自分がもらったボーナスなので、使い道は自分で決めて何ら問題ありません。自分へのご褒美はもちろん、目的に応じた無駄のない使い方をしてください。