大の里が石川凱旋 避難所訪問、涙流す女性も
大相撲夏場所で史上最速記録を更新して初優勝した津幡町出身の小結大の里(23)=本名中村泰輝(だいき)、二所ノ関部屋=が故郷に凱旋(がいせん)した。場所後初の石川入りで、2日、金沢市内の避難所を慰問。手を握って声を掛けられた女性は感激の涙を流した。地震発生から5カ月、大の里は「15日間石川のことを思って土俵に上がった。次も優勝する姿を見せたい」とさらなる活躍で被災地を元気づけることを誓った。 大の里は師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と1・5次避難所となっている金沢市のいしかわ総合スポーツセンターを訪問。「大の里」と書かれた手製のプラカードを掲げた避難者やボランティアら約100人が出迎えた。 輪島市の丹保カズ子さん(95)は大の里の写真を貼り付けたうちわを振って「男前やわ」とうっとり。場所中はテレビ中継で毎日欠かさず応援していたといい「優勝して感動した」と涙ぐんだ。 大の里はこの後、金沢市の石川県卯辰山相撲場に足を運び、親善少年相撲金沢大会(北國新聞社後援)の選手を激励。ホテル日航金沢で開かれた初優勝祝賀会に出席し、多くの人から祝福を受けた。