冬を快適に過ごしたいけど節約もしたい…「エアコン」「電気ストーブ」「石油ストーブ」の中で、一番コスパのよい暖房器具とは?
冬の生活に必要不可欠な暖房器具。快適に過ごしたいけれど、できれば節約もしたいという方は多いでしょう。そして、エアコンや電気ストーブなどのさまざまな暖房器具がある中で、どれが一番コスパがよいのかも気になるところです。 そこで本記事では、「エアコン」「電気ストーブ」「石油ストーブ」の3つを比較し、どの暖房器具がコスパがよいのか解説します。節約しながら冬を快適に過ごしたい方は、ぜひ参考にしてください。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
エアコン・電気ストーブ・石油ストーブのコストは?
まずは、エアコン・電気ストーブ・石油ストーブのコストを計算します。 ■エアコン 今回はA社のエアコンを、1日8時間使用した場合にかかる電気代を計算します。 A社のエアコンの概要は、以下の通りです。 ・畳数の目安:10畳程度 ・暖房時の消費電力:680ワット なお、電力料金の目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している「31円/キロワットアワー(税込み)」を用います。 1日8時間稼働した場合、1日当たりの電気代は0.68キロワット×8時間×31円=約169円です。1ヶ月(30日)で計算すると、約169円×30日=約5070円となります。 ■電気ストーブ 電気ストーブはB社の製品を、1日8時間使用した場合の電気代を計算します。 B社の電気ストーブの概要は以下の通りです。 ・暖房の適用床面積:約4.5~8畳(コンクリート住宅)、約3~6畳(木造住宅) ・消費電力:0.25~1.25キロワット なお、電力料金の目安単価は同様に、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している「31円/キロワットアワー(税込み)」を用います。 1日8時間稼働した場合、0.25キロワット×8時間×31円=62円、また1.25キロワット×8時間×31円=310円となります。1日当たり62円~310円、1ヶ月(30日)の使用で、1860円~9300円の電気代です。 ■石油ストーブ 石油ストーブは電源を使わないため電気代はかかりませんが、灯油を購入する必要があります。ここではC社の石油ストーブを、1日8時間使用した場合の灯油代を計算します。 C社の石油ストーブの概要は以下の通りです。 ・暖房の目安:10~13畳 ・タンク容量:4リットル ・燃焼継続時間:約11時間 「燃焼継続時間」とは、タンクに満量の灯油を入れた場合に燃焼が継続できる時間をいいます。つまり4リットルで約11時間継続して燃焼でき、1時間の燃焼で使う灯油は約0.36リットルになります。 経済産業省資源エネルギー庁が公表する、「石油製品価格調査」の調査結果によると、2024年12月2日時点の灯油価格の全国平均は18リットル2117円であり、1リットル当たり約117.6円です。 1日8時間、石油ストーブを使用した場合では、0.36リットル×約117.6円×8時間=約339円、1ヶ月(30日)使用すると、約339円×30日=約1万170円です。