【K-1】与座優貴が試合前のアクシデントを明かす「計量の2日前にぶっ倒れちゃって…」圧倒KO勝ちには「相手を壊すスタイルに完全に変われた」
2024年9月29日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『K-1 WORLD MAX 2024』の一夜明け会見が、30日(月)都内にて行われた。 【写真】与座のカーフキック 第14試合のスーパーファイト-63kg契約3分3R延長1Rで、元ONEキックボクシング世界フライ級王者ペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ/Petchyindee Academy)と対戦し、3R1分15秒でKO勝ちした与座優貴(team VASILEUS)が出席。前夜の試合を振り返った。 「相手を破壊するテーマをクリア出来たので、そこは満足しています。でも、ここで満足はしていないのでもっと強くなっていきたいと思います」 ダメージは「あまりないです。蹴った足がちょっと痛いくらいで」と言い、「前回は1Rで終わったのでめっちゃ自分の試合の動画を見たけれど、今回は3Rだったのでちょっとしか見れなくてしっかり寝ました(笑)」とよく眠れたとする。「相手ありき。ペッダムの名前もあって反響が凄くありました」という。 ペッダムも「与座は強かった」と試合後コメントしていたことを聞くと「自信があったし、ああなって驚きもあまりないです。自分の実力が出ればああなると思っているので良かったなと思います」と胸を張る。 相手が実績のある選手だったことで「気合いが入ってより追い込みもしたので、自信もありましたし、自分の目指すところがブレてないので。強くなりたいことにブレずに積み上げているので、相手のレベルが変わってもそれは変わらない」とした。 下がらずにカーフキックを蹴り続けるのは強い気持ちの表れでは、と言われると「基礎というか、蹴られたら返すとか自分の攻撃で終わるとか。言葉で言うと簡単ですが、それを徹底しています。無意識に癖で出るように、判定でも勝つってスタイルから相手を壊すスタイルに完全に変われたと思います」と、“壊すスタイル”が確立されたという。 そうなれたのは「VASILEUSの存在が大きい」とし、「こんなところで負けていられないので。そういった動きが試合に現れているのかと思います」と、目指すところはもっと上だとした。 壊すスタイルについては、武尊がスーパーレックに、野杁正明がシッティチャイに敗れたことでチームとして練習内容が変わったのかと聞かれると「変わりました。判定になると印象も大事になってくるので、自分の攻撃で終わる、蹴り返しを忘れない。そういったところを前よりも意識するようにチーム全体がなっています。今回もペッダム選手の蹴りにリターンを忘れないとか、そういうことが無意識でやってきたことが出せました」と、チーム全体で改善したことを明かした。 また、計量前日にあった武尊のONEでの試合を「水抜きが始まる直前に見て気合いが入った」と言い、「怪我とかあったんですよ、それとアクシデントもあって。その試合を見て気合いが入りました。ダウンしたのはビックリしたけれど、それ込みで相手のいいとこを出させて結果倒すのが凄いと思いました(笑)」とのエピソードも。 怪我は「実は足を痛めていた」のと、「減量のアクシデントがあったけれど気合いで乗り切りました。塩抜き中にぶっ倒れて。気合いで落としました。吐いたりしちゃって。水抜きの2日前くらいです。初めてですね。62.5kgがキツいとかじゃなく身体が変になっちゃって。ちょっと焦りました。リカバリーはめちゃくちゃ順調にいって、試合の日は問題なかったです。調子が悪かったのは1日くらいでした。水抜きもいつもよりその影響で大変でした。でも、その試合を見たおかげでスイッチが入りました」と告白。 武尊がONEで勝利し、K-1ではチームメイトの寺田匠が新王者になるなど、team VASILEUSの活躍が目立った3日間となり、「一目置かれるチームだと思うので、それに恥じないような日頃の行いをしなくちゃとか、いい意識を保たせてくれるチームです」と与座は言う。 その寺田の試合では、喉が枯れるまで声を出して応援していた(寺田の試合は与座の次だった)と言い、「練習時間が被ることが多かったので、来た時は暗い顔をしてジムに入って来て、どっちかが早く終わると笑顔で帰って行く。それがモチベ―ションにもなりましたね。勝った瞬間、自分が試合をしたこと以上に嬉しくて自分が勝ったことを忘れちゃったくらい(笑)。目指しているところが一緒だと思うので。強さを求めている。それに向かって一緒に汗を流す大事な仲間です」と話した。 今後については「もっといい相手をお願いします」とペッダム以上の相手を用意して欲しいとし、具体的に名前をあげると誰かと聞かれると「スーパーレック(笑)。名前のある選手とやっていきたい。そういう選手じゃないと相手にならないので。それくらい強い相手がいい」と、とにかく強いと知られている選手がいいと要望する。 次の試合は「なるはやで」と意欲的、「10月5日行けます」と10月5日(土)エディオンアリーナ大阪で開催される『K-1 WORLD GP 2024』にも出たいくらいだと笑った。 そして「これからも目指すところは変わらないので、より強い相手が待っていると思うので、いつもみたいに相手を破壊して勝ち続けて行きます」と語った。
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