小松大谷 8強ならず 甲子園、智弁学園に3―6
第106回全国高校野球選手権大会第11日は17日、甲子園球場で行われ、第1試合の3回戦で石川代表の小松大谷は智弁学園(奈良)に3―6で敗れ、8強入りを逃した。 【写真】小松大谷ナインにアルプス応戦席から声援を送る生徒 2回戦で大阪桐蔭(大阪)、健大高崎(群馬)の優勝候補を破って勢いに乗るチーム同士の対戦は、序盤から点を取り合う目まぐるしい展開となった。 小松大谷は甲子園初登板の左腕中田凛(2年)が先発し、初回に1点を先制されるも、二回に相手のエース田近楓雅から9番山本晴輝(3年)、1番山崎悠太(3年)が立て続けに適時打を放ち、2―1と逆転に成功した。 三回に同点に追いつかれ、2番手投手の竹本陽(はると)(3年)に代わると、四回に失策も絡んで2点、五回にも2点を奪われて4点差に広げられた。 小松大谷は六回に橋昌希(3年)が甲子園初登板、七回からはエース西川大智(3年)が粘投して無失点に抑えた。打線は八回1死満塁のチャンスを生かせず、九回には主将の4番東野達(いたる)(3年)が意地の適時打で1点を返すも及ばなかった。 智弁学園は2016年春の選抜大会優勝校で、21年の夏の甲子園でも準優勝している。 小松大谷は3年ぶり3度目の夏の甲子園で1回戦の明豊(大分)戦に8-4で初勝利を挙げ、2回戦で大阪桐蔭を3―0で下した。 ●「元気や勇気届いていればうれしい」 西野監督 小松大谷の西野貴裕監督は試合後、甲子園3試合で見せた選手たちの健闘をたたえ、「生徒たちの戦いを見て、石川の人たちに元気や勇気が少しでも届いていればうれしい」と能登半島地震の被災地にも思いをはせた。 試合展開については「序盤の失点が痛かった。相手の田近(楓雅)投手は想像以上にチェンジアップとスライダーが良く、なかなか攻撃できなかった」と振り返った。