元自衛官が鍼灸師に 富山県朝日町出身の安達さんが古里で開業、「健康増進支えたい」
富山県朝日町出身で長く自衛官として活動した安達猛さん(46)が、古里で鍼灸(しんきゅう)院を開いた。高校卒業後に入った自衛隊を25年の節目で辞め、専門学校に通って鍼灸師の国家試験に合格。「地元の人の健康増進を支えられればうれしい」と話す。 朝日町で生まれ育った安達さんは泊高校を卒業後、自衛官になった。富山駐屯地を振り出しに九州や沖縄、兵庫で勤務。東ティモールへの派遣や東日本大震災の被災地での活動なども経験した。 仕事柄、体力の回復を図るマッサージや鍼灸などに興味があった。コロナ下で迎えた勤続25年で区切りを付け、2021年4月に神戸東洋医療学院に入学。アルバイトをしながら、さまざまな経歴を持つ10~70代の約40人と学んだ。 「40代で一から勉強するのに苦労した」と言う医療学院での3年間を経て今春、国家試験を受け、はり師ときゅう師の資格を取得。「やるからには地元のために働きたい」と8月に同町平柳の実家で「伽藍洞(がらんどう)鍼灸院」を開いた。
腰痛や肩こりをはじめ、だるさや不眠症などの悩みに応え、眼精疲労の改善やリフトアップなどを促す美容鍼灸も行う。繰り返し通う人もおり「利用者の体の不調や心の不安を解消し、健康な生活につなげたい」と語る。 伽藍洞鍼灸院の受付時間は午前9時~午後7時。不定休。問い合わせは電話080(9291)5273。