ドクター・中松氏が東京都知事選に95歳で出馬表明 「寿命は144歳。100歳でも都政はできる」
国際創造学者のドクター・中松氏(95)が13日、東京都庁で会見。東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に無所属で出馬すると表明した。 【写真】ドクター・中松氏、3億円のがん治療「がんがんロボット」披露 フロッピーディスクなどの発明で知られ、これまで選挙は都知事選7度、衆院選3度、参院選6度出馬。いずれも落選しており、都知事選は2014年以来、約10年ぶりの挑戦となる。 会見には高級ブランド、ドルチェ&ガッバーナの自前衣装で登場。この10年は国内外の大学で講演を行うなどしてきたが、出馬理由については政治資金パーティー裏金事件に触れ、「不埒な行為が横行し、国民全体が混乱して憤慨している。政治の体たらくは見ていられない。清らかで能力のある政治家を登用すべきで、私ならできる。東京を変える自信がある」と強調した。 過去にはユーモアあふれる発明に贈られる「イグノーベル賞」を受賞し、「発明には知的な面白さが必要」がポリシー。03年の都知事選では北朝鮮の脅威から都民を守るため、ミサイルをUターンさせる「ドクター・中松ディフェンス」の発明などを公約に掲げたが、今回は東京の大地震に備え、物資輸送や救助活動などでがれきを飛び越えて〝浮く〟車両「ウクルマ」や、真水供給装置「ドクターなか真水(まみず)」などの発明を約束した。 物価高対策では「発明王の私が都知事になれば、東京は世界から企業が集まる発明センターになる。それで東京は非常にリッチになる」と説明。選挙戦に向けての秘策は明かさなかったが、「誰も見たことのない選挙戦を展開する」と新発明に意欲をみせた。 6月26日は96歳の誕生日で、当選した場合、4年の任期中に100歳を迎える。「研究によると、私の寿命は144歳」と明かし、「100歳でも都政はできる。私は年寄りではなく、ほかの候補者の誰より(人生の)経験が長い」と主張していた。