“スマイルキャンディ”“セクシークイーン”だけじゃない! なぜ多くの韓国女子ゴルファーには“愛称”があるの?
アン・ソンジュの“赤毛のアン”は日本で作られ定着
さらに米ツアーを主戦場にする選手を見てみよう。 日本にも意外とファンが多いと聞くチョン・インジは、“フライングダンボ”。由来は「コーチからダンボに似ているといわれたこと。「小象のダンボは着実に成長していくので前へ進めという意味がある」のだそうだ。日本ツアーでもその姿をみかけたが、ファンクラブがおそろいのキャップをかぶって、熱烈な応援をしていたのが印象的だった。
長らく世界ランキング1位の座を守っていたコ・ジンヨンは“高先生”。あまりにも強すぎるので、誰もが彼女から教わりたい先生や師匠のような存在という意味がある。 キム・ヒョージュは日本のファンにもなじみがあると思うが、アマチュアの頃からついた愛称は“天才少女”。アマ時代に日本ツアーの「サントリーレディス」を制しているが、韓国でもプロを相手に勝ってしまうため「プロを食うアマ」とも呼ばれていたそうだ。 そして最後は大御所の申ジエ。韓国メディアがつけたニックネームや愛称は数多くある。それだけ勝ちまくっているということなのだが、有名なのは“ファイナルクイーン”、“逆転の名手”。最終日に上位に名前があれば、ほぼ優勝を手にしたものといわれていたほど。その愛称は36歳になった今も色褪せていないと感じる。 番外編だが、日本でつけられた韓国選手のニックネームもある。男子のキム・キョンテ。2010年に日本ツアー初の賞金王に輝いたが、日本でついた異名が“鬼のキョンテ”。アマチュア時代から韓国アマ制覇やアジア大会金メダル獲得、2005、06年は日本アマも制して、日本ツアー14勝と圧倒的強さを誇った。 実は韓国では“怪物”と呼ばれ、日本では“鬼。どちらも化け物のような強さというイメージを連想させる。 日本ツアーで4度の賞金女王になり、双子を出産後に韓国ツアーに復帰しているアン・ソンジュ。日本ツアー時代に髪の毛の色を赤く染めることがあったので、当時は“赤毛のアン”と書くメディアが多かった。実は先輩の李知姫がつけたニックネームで、ファンの間でも定着していったそうだ。
キム・ミョンウ