アフリカ“ルワンダ”でのFIA表彰式に異議!フェルスタッペンが懸念する「安全問題」と「自費参加」の不満とは?
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、12月にルワンダの首都キガリ(Kigali)で開催されるFIA授賞式に出席するという完全な意志を表明していない。ルワンダは将来のアフリカGPの有力候補地であり、シーズン終了後のFIA授賞式が行われる場所でもある。この式典には、3度のワールドチャンピオンに輝いたような成績優秀なドライバーは参加が義務づけられている。 ■フェルスタッペンとFIA会長との関係はぎくしゃく フェルスタッペンとFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長との関係は、シンガポールでのFIA記者会見中に「Fワード」を使ったとして科されたペナルティにより、現在ぎくしゃくしている。 フェルスタッペンとベン・スレイエム会長は、F1アメリカGPスプリントレース後のパルクフェルメで言葉を交わしたものの、まだ和解には至っていない。 「僕は『こんにちは』と挨拶しただけだよ。それ以上は何も言っていない」とフェルスタッペンは明かした。 ■ルワンダは『マールブルグ病』が流行中 しかし、オランダの新聞『Telegraph(テレグラフ)』紙によると、12月にルワンダを訪れてチャンピオンまたは次点のトロフィーを受け取ることに100%のコミットメントを示さないのは、この緊張関係のせいではなく、ルワンダで致死性の高い『マールブルグ病』というウイルスが流行していることから、フェルスタッペンはこう発言したという。 「とにかく現地が安全かどうか、様子を見るしかない。何も問題がなければ、問題ないよ」 ■招待するなら費用も補償してほしい しかし、フェルスタッペンが懸念しているのは病気のリスクだけではないと認めた。 「現地の人々は、開催のために費用を負担している。僕にとっては、開催地がそこであることよりも、誰もが自費で参加しなければならないことの方が問題なんだ。いいかい、僕にとっては、もちろん問題ではないけど、カートや他のカテゴリーのドライバーたちは、それだけの資金を持っておらず、すべてを自分たちで負担しなければならないかもしれないんだ」 「もしトンブクトゥ(マリの首都)で開催したいのであれば、それはそれでいいと思うよ」と冗談を交えながらこう続けた。 「でも、もしそれが調査されて補償されるのであればいいと思う。ドライバーは招待されるのはもちろん、そこに行く義務もある。そして、その費用は自分で払わなければならないの?それは少しおかしいと思うけどね」。