インフルエンザ患者数、佐賀県で過去最多「軽微な症状での受診控えて」…定点医療機関当たり94・36人
佐賀県は8日、県内の定点医療機関当たりのインフルエンザ患者数が94・36人に上り、感染症法上に基づく調査が始まった1999年4月以降で最多となったと発表した。医療現場の逼迫を回避するため、県は、休日や夜間の検査目的での受診や、微熱などの軽微な症状での受診を控えるよう呼びかけている。 【写真】佐賀県庁
県がこの日発表した感染症発生動向調査週報(昨年12月23~29日)では、定点観測する39医療機関の患者数は、前週(同16~22日)より1277人増の3680人。定点当たりでは、過去最多だった2015年第3週(1月12~18日)の71・23人を大きく上回った。五つの保健福祉事務所別では、杵藤123・67人、伊万里108・2人、佐賀中部94人、唐津69・57人、鳥栖63・4人だった。
また、保育施設や障害者施設などで集団感染が計15件発生。小中学校と高校で学年閉鎖や学級閉鎖が計41件あった。
新型コロナウイルスの陽性者数は前週より82人増の248人で、集団感染は高齢施設など計5件で発生した。