芳林堂書店が飛鳥部勝則さん「フィフス」の同人誌制作 「文学フリマ」で先行販売
芳林堂書店高田馬場店(新宿区高田馬場1、以下芳林堂書店)が作家・飛鳥部勝則さんの短編小説「フィフス」の同人誌を制作し12月2日、発売する。(高田馬場経済新聞) 【写真】有償特典同梱版に付く「蘭冷」のイラストアクリルプレート=芳林堂書店が飛鳥部勝則さん「フィフス」の同人誌制作 芳林堂書店を運営する書泉グループは、「アタマオカシイ本屋」をキャッチコピーに掲げる書店。版元から買い切って希少本を重版・復刊する企画「書泉と、10冊」「芳林堂書店と、10冊」や、赤坂にある書店「双子のライオン堂」と協業し、書き下ろしの掌編小説とその物語に関連するオリジナルレトルトカレーをセットにした商品「華麗に文学をすくう?」を展開している。 制作した同人誌は、「芳林堂書店と、10冊」で7冊復刊し、1万冊以上販売した飛鳥部さんの最新刊。「芳林堂書店と、10冊」の第2シーズンの1冊目に位置付ける。「フィフス」は2010(平成22)年に「『このミステリーがすごい!』大賞STORIES」(宝島社)で発表された短編小説で、書き下ろしの続編と後書きを加え、新刊文庫の同人誌として販売する。A6判、128ページ。 芳林堂書店による紹介文は、「夜、大学生の鈴森一気が廃工場裏で目撃したのは、斧で人間を切断する美少女・蘭冷の姿だった。組み敷いた一気に対して少女はいう。『今日からお前は私の奴隷だ。』推理と怪奇を併せ持つ血みどろライトなエンタメ小説」(原文ママ)。 同店の山本善之店長は「本屋なので、本を作るノウハウはまったくなかったが、これまでの取り組みで、本の作り方が分かってきた。イラストレーターの鈴木康士さんに装画として登場キャラクター『蘭冷』を描き下ろしていただき、社内のデザイナーが頑張ってくれて、素晴らしい一冊になった」と話す。「飛鳥部先生の短編作品は20以上ある。出版社から飛鳥部先生の短編集を発売してもらえるくらいに、今回の取り組みが話題になるよう頑張りたい」とも。 価格は通常版=1,500円、「蘭冷」イラストアクリルプレート同梱版=3,700円。現在、予約受け付け中。芳林堂書店のほか、神保町の「書泉グランデ」、秋葉原の「書泉ブックタワー」「SHOSEN ONLINE SHOP」で取り扱う。12月1日に東京ビッグサイトで開催される「文学フリマ東京39」で先行販売も行う。ブースは「え-26」。
みんなの経済新聞ネットワーク