特別展「はにわ」は埴輪界のアイドル大集合!東京国立博物館で推しを愛でたい
こんにちは! 漫画家兼イラストレーターの新里碧(にっさとみどり)です。 現在、上野の東京国立博物館で開催中の展覧会、挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」へ行ってきました。 素朴な魅力あふれる埴輪が、日本全国、さらには海外からも大集合! 展覧会のみどころを、サクッとご紹介します。 【画像13枚】展示の様子を写真で見る。史上初!5体集まった「埴輪 挂甲の武人」やかわいらしい動物埴輪など見どころ満載!
「埴輪 挂甲の武人」5体勢揃い!まるで“埴輪界のアイドルグループ”のような存在感
今回のメインビジュアルにも使用されている「埴輪 挂甲の武人」(けいこうのぶじん)。 国宝に指定されているこちらの埴輪は、教科書で見たことある方も多いはず。今回の展示のために日本全国の博物館、そしてアメリカのシアトル美術館から集められました。 なんと、「埴輪 挂甲の武人」が5体集まるのは史上初とのこと! 展示スペースも、ほかの親しみやすい素朴な埴輪たちとは一線を画す展示。 広くてやや暗い展示スペースにズラリと並び、パッとライトが当たる姿は、さながら“埴輪界のアイドルグループ”! かつて、群馬県太田市の窯で焼かれ、現在は普段ばらばらな場所にいる彼らが集まる姿は、圧巻でした。 ちなみに「埴輪 挂甲の武人」は第2会場に展示されているのですが、もはや入口からそのアイドル的な存在感がありました。パネルにプリントされた5体の「埴輪 挂甲の武人」、背景色も“推しのカラー”に見えてくるほど。完全にアイドルです。 このパネルの先に、「埴輪 挂甲の武人」の紹介映像があり、その後に展示会場があります。5体の挂甲の武人を思う存分愛でることができますよ。 会場内には、さらに興味深い展示がありました。それは、昨年制作された挂甲の武人の彩色復元です。埴輪というと素焼きの色をイメージしていたので、着彩されていたとは驚きです。 肉眼による詳細な観察と、蛍光X線分析による調査を元に、白、赤、灰の3色で再現されています。 実は、展示されているオリジナルの「埴輪 挂甲の武人」もよく見ると、彩色が残存する部分があるので、展示を見る際にぜひ見つけてみてくださいね。 ちなみに、「埴輪 挂甲の武人」がデザインのモチーフになっていると言われている、NHKの教育番組『おーい!はに丸』の はに丸も博物館エントランスにいました。 現在「ハニワと土偶の近代展」を開催している東京国立近代美術館にもはに丸がいるのですが、そこよりもミニサイズでポーズも違います。 両展覧会は相互チケット割引サービスも行っているので、埴輪好きの方ははしごするのもいいですね。