精神科医を演じた中村倫也「分厚い本を10冊くらい読みました」
本日8月31日から3週にわたって放送する、原作・七海仁、漫画・月子の漫画を基にした「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」(NHK総合ほか)。のんびり屋だけどれめちゃくちゃ優秀な精神科開業医・弱井幸之助(中村倫也)と、一言多いけれど思いやりにあふれた看護師・雨宮有里(土屋太鳳)が、ひだまりのような笑顔で視聴者を包む「見るカウンセリング」ドラマ。 今回は、主演を務めた中村さんにインタビュー! 役作りや撮影の裏話を聞いた。
――第1話を見た感想を教えてください。 「(僕が)主演だけど、主演じゃないドラマなんです。主は病と病に向き合う人で、そのことを多くの人に知ってもらうための作品。原作を読んで、この漫画を多くの人に知ってもらうために、ドラマとして間口を広げて届けるのはすごく意義のあることなんじゃないかなと思いました。病がドラマの真ん中に来ているのはすごく新鮮でしたが、病にフォーカスしてほしかったのでうれしかったです」 ――今回、精神科医を演じられましたが、このドラマに関わることで何かイメージは変わりましたか? 「僕、基本的に台本以外で活字をそんなに読まない人間なんですけど、今回は分厚い本を10冊ぐらい読みました。ネットで買って、リビングに積み上がっていました(笑)。今回ドラマで取り上げる三つの疾患だけじゃなく、いろんなことが関連しているので、リアリティーを言葉に乗せられるように勉強したんですけど、切りがなくて途中から三つに絞りました。今まで、『演じてみたい役はありますか?』という質問に『やったことがないので、医者ですかね』と答えていたんですけど、簡単に言っちゃ駄目だなと。責任が重大です。ドラマはフィクションですが、悩んでいる方も見てくれるかもしれないので、中途半端な準備はできないじゃないですか。医者側の大変さを少しだけ垣間見ることができました」 ――また医者の役が来たらどうしますか? 断りますか? 「ものによります(笑)」