中央農高がお米甲子園制す プレゼン部門でグランプリ どじょう米のスマート農業評価
中央農高(富山市)が「全国農業高校お米甲子園2024」のプレゼンテーション部門で、グランプリを受賞した。ドジョウのふんを肥料にした「どじょう米」の栽培に、雑草を抑える「アイガモロボ」を導入、農薬を使わないスマート農業による米作りが評価された。受賞した生物生産科作物科学コースの3人が20日、同校で開かれた報告会で喜びを語った。 3人は3年生の山本旭(あさ)斗(と)さん(18)、日南田歩(あゆむ)さん(18)、堀田晄世(こうせい)さん(17)。リーダーの山本さんは「有機農業の収量が増えたとき、達成感があった」と話した。日南田さんは「頑張ってきた成果が発揮できた」と語り、堀田さんは「仲間との研究がうまくいってうれしい」と振り返った。 3人は最終審査で「SDGsどじょう米でつくるMIRAI」と題して、どじょう米に関心を持った客と中央農高生の会話形式で、有機農業の成果を発表した。 今年は雑草対策としてロボットに加え、地元農家の協力で除草機を導入。これまで除去が難しかった「クログワイ」「イヌホタルイ」の抑制に成功し、有機農業を始めた1998年以来、最高の収量となった。