【#佐藤優のシン世界地図探索68】ウクライナ終戦三銃士
――まさにベストチーム。 佐藤 ただしそういう意味においては、黒人と女性を排除したことになります。女性を副大統領候補にして、バランスを取らなければいけないという暗黙のルールを破り、白人男性であるバンスを選んだわけですから。 ――トランプは暗殺狙撃弾をバイデン米大統領に跳ね返した。その2日後にバンス副大統領候補という第二弾を放った。水平二連ショットガンの連射のようです。その結果、21日にバイデン大統領は選挙戦からの撤退の表明を余儀なくされました。こうしてウクライナ終戦に向かっての包囲網ができあがりつつありますね。 佐藤 遅かれ早かれ、ロシア・ウクライナ戦争は停戦になりますよ。 ――バイデン米大統領(であり元候補)は、バンス副大統領候補を「トランプのクローン」と揶揄しています。 佐藤 わかりやすくていいですよね。トランプの下に同じような人間が就くわけですから。 ――ウクライナ停戦というか、終戦はいつ頃になりそうですか? 佐藤 来年トランプが大統領に就任してからですよ。少なくとも1月10日まではバイデンが米大統領ですからね。トランプも動けません。 ――すると、来年1月11日から急展開するということですか? 佐藤 そういうことです。 ――バイデンは、選挙の候補から下りましたが、次の民主党候補が大統領選で逆転する可能性はありませんか? 佐藤 トランプが暗殺された場合はあるでしょう。 ――今回の暗殺未遂の実行犯は20歳で、高校の時にいじめられて射撃部にも入れなかった鉄砲好きの若者です。HGT、ホームグラウンテロリスト(国内育ちのテロリスト)ですよ。 佐藤 ノーマークだったんでしょうね。ただ、模倣犯が出てくる可能性もあります。 ――ならば、トランプが撃たれる可能性があるじゃないですか。 佐藤 さすがにそれは周りが徹底的に護衛します。 ――自爆テロ犯はいませんか?