行方不明のハワイ女性、「無事発見」と家族が発表
(CNN) 米ハワイからカリフォルニア州ロサンゼルスに到着した後で行方が分からなくなったハンナ・コバヤシさん(30)について、家族が11日に「無事に見つかった」とする声明を発表した。コバヤシさんを巡っては拉致された可能性を懸念する声が上がる中、警察が自発的な失踪と断定してから1週間以上が経過していた。 コバヤシさんの姉妹や母親は声明で、「ハンナが無事に見つかり、信じられないほどの安堵(あんど)と感謝の思いを抱いている」と述べた。過去1カ月間に家族が味わった苦しみは想像を絶するものだったとし、これからの時間を癒やしに充てるためプライバシーの尊重を求めた。 声明は家族の弁護士がX(旧ツイッター)に投稿した。コバヤシさんがどこにいたのか、家族がどのようにしてコバヤシさんの無事を確かめたのかは声明で明かされていない。 家族の話によると、コバヤシさんは先月8日、ハワイ州マウイ島からの便でロサンゼルス国際空港に到着。予定していたニューヨークへの乗り継ぎ便に搭乗せず、11日から連絡が途絶えた。 警察が入手した映像から、コバヤシさんはニューヨークまで運ばれた手荷物をロサンゼルスへ返送してほしいと要請し、11日に空港で引き取った。 コバヤシさんはその後、地下鉄でユニオン駅へ移動し、メキシコ国境へのチケットを購入。12日正午すぎに国境を越えた。 ロサンゼルス市警は今月2日、コバヤシさんが自発的に失踪したと断定。人身売買の対象になっていたり、犯罪の被害を受けたりしたことを示す証拠は見つかっていないと説明し、本人に犯罪の容疑がかかっているわけでもないとも述べていた。 CNNはロサンゼルス市警にコメントを求めている。警察によればコバヤシさんは、マウイ島を出る前、現代テクノロジーとのつながりを断ちたいと話していたという。 コバヤシさんを捜索中の先月24日には、父親のライアンさんが空港近くで遺体で見つかる悲劇も起きていた。家族や当局によると、自ら命を絶ったという。