EVの急普及で需要増加。シャシー・バイ・ワイヤ向け部品の中国新興、エンジェルラウンドで資金調達
シャシー・バイ・ワイヤ用モーターを提供する中国のスタートアップ企業「茂拓鋭科技」がこのほど、エンジェルラウンドで数千万元(数億円超)を調達した。東方富海(Oriental Fortune Capital) 傘下のファンドが単独出資した。資金はモーター量産のための生産ライン建設と、最先端モーターの技術開発に充てられる。 2023年に設立された茂拓鋭科技は、運転支援システムの基盤となるシャシー・バイ・ワイヤ用モーターの開発・販売を主力とし、新エネルギー車(NEV)のサプライチェーンにサービスを提供する。同社はすでに電動パワーステアリング(EPS)、電子液圧ブレーキ(EHB)、電気機械式ブレーキ(EMB)などのモータープラットフォームの開発を終え、中国国内外のシャシー・バイ・ワイヤを手がける一次部品メーカー10社以上と提携し、大量生産を計画している。 中国では2024年のNEV生産・販売台数が1000万台を超えた。NEVの需要急増に伴ってシャシー・バイ・ワイヤのニーズも高まっている。中国の乗用車用シャシー・バイ・ワイヤ・システムの市場規模は22年から26年まで年平均成長率35.4%で拡大し、26年には650億元(約1兆3700億円)に達する見込みだという。 *1元=約21円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)