【過去最低】1人あたり「GDP」 主要先進国最下位に…古市憲寿「90年代までうまく行き過ぎた」日本経済再生のカギは“技術躍進”と“女性参入”?
経済が停滞すると日本はどうなる?
このまま経済の停滞が続くと、日本はどうなってしまうのか? 堀井教授によると、以下のような可能性があるといいます。 ・国が貧しくなり、石油などの資源や食料、原材料など、海外からの輸入品を買うことも難しくなる ・東南アジアなどの技能実習生が、「給料が高い別の国に行こう」と、日本に来なくなり労働力が低下 ・優秀な技術者や、アスリートも海外に流出し、日本には戻ってこなくなる 堀井亮教授: 出稼ぎに行くなら、もはや日本は給料が安くてあまりいい国ではないという風に思われているんです。そうすると、世界の中で人材の取り合いになった時に負けてしまうと。
今後のカギは「技術躍進」と「女性参入」?
――今後日本の経済が成長するには何が必要なのでしょうか? 堀井亮教授: 積極的なチャレンジや再就職をしやすくなるよう、政府側がサポートすることが大切だと思います。例えば、職業訓練をするとか、新たな資格を取るときにサポートするなど。 それから日本の場合、年齢が高くなってくると再就職が難しいという状況があるので、例えばアメリカの場合は年齢差別が禁止されていて、年齢が高いという理由だけで採用されないということはないと。ですので、安心してチャレンジできるという土壌があるんですけども、日本もそうなっていくと良いなと思います。 古市憲寿氏: それはすごい大賛成なんですが、一方で1人あたりGDPって、すごい高齢化率が関係しているわけじゃないですか。GDPがいくら大きくても、高齢者の方など働いていない人が一定数いるから、どんなに頑張っても1人あたりで割ると、順位が下がっちゃうわけですよね。 いくらチャレンジを頑張っても、無理というか「キャップがはめられている」ということではないんですか? 堀井亮教授: 確かに高齢化率というのは大きなファクターなんですけども、実は日本の場合は女性の労働参加というのが結構進んでいまして、引退した方も増えたのですが、同時に以前専業主婦だった方が仕事に入ってくるなど、実は労働者の数自体はそれほど減っていないんです。 ですので、もちろんおっしゃる要素はあるんですけども、それよりも技術を伸ばさなくてはいけないと、そちらの要素が強いかなあと。 高齢者の方が増えても、女性の労働参加が増えて、技術が伸びれば、日本も追いつける可能性はあるかなと。 カンニング竹山氏: 古市くん、今いろいろ言ってるけど、俺らもいずれ高齢者だからね。 (「めざまし8」12月26日放送より)
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