俳優・三浦浩一、3人息子の自慢だった『魔女の宅急便』出演。つかみ取ったキキの父役に「うちのパパすごい!」
伝説のミュージカル劇団「東京キッドブラザース」で活躍し、時代劇『風神の門』(NHK)で主演に抜擢された三浦浩一(みうら・こういち)さん。 【写真を見る】柴田恭兵さんと敵対する大役も務めた三浦浩一さん 劇団のトップスターだった純アリスさんと結婚してともに退団。『本郷菊坂赤門通り』(フジテレビ系)出演をきっかけに、映画『ねらわれた学園』(大林宣彦監督)、『スクール☆ウォーズ』(TBS系)などに出演。 『鬼平犯科帳』(フジテレビ系)の密偵・伊三次役、『剣客商売』(フジテレビ系)の目明し・弥七役も代表作として知られている。
『魔女の宅急便』に声の出演
1989年、三浦さんは、宮崎駿監督が魔女の血を受け継ぐ13歳の女の子・キキの成長を描くアニメーション映画『魔女の宅急便』でキキの父親・オキノの声を担当した。 「『天空の城ラピュタ』とか、『風の谷のナウシカ』とか、宮崎駿さんのアニメがいいって役者の間で話題になっていて。 何でみんなそんなにいいって言っているんだろうって思っていたんですよ。 でも、見ないで語るのは良くないと思ったので、両方借りて見てみたら、もう恥ずかしいぐらいボロボロ泣いちゃって。アニメはもう実写を超えたなと思うぐらい感動したんです。 それからどのぐらい時間が経ったかわからないですけど、スポーツ新聞に宮崎駿監督が『魔女の宅急便』を作るという記事が大きく出ていたので、即マネジャーに電話して、『頼むから何でもいいからちょっとやらせて。交渉してくれ』って言ったの。 それで、マネジャーが一応交渉したら、実は大人の俳優さんはほぼ出てこないと。パン屋さんがあって、街の男の人がちょろちょろっとしゃべるか、あとは頭と最後しか出ないキキのお父さん役だったので、『お父さん役を頼んでみて』と言ったらうれしいことに決まりました」 ――声のお仕事はやってみていかがでした? 「うちは息子が3人いるんですけど、子どもたち3人が唯一『うちのパパすごい!』って言っていましたよ(笑)。『『魔女の宅急便』のキキのお父さんの声はパパだって自慢だった』って。あれは本当にやって良かったなと思っています」