20年ぶり 新たな紙幣の発行
びわ湖放送
3日から、20年ぶりに新たな紙幣の発行が始まり、県内でも、新紙幣を求めて多くの人が銀行を訪れました。 大津市にある滋賀銀行本店です。新紙幣の取り扱い開始時間の午後1時ごろには、60枚の整理券が配布されました。 3日から新しく発行されたのは、1万円札・5000円札・1000円札の3つの紙幣です。 偽造防止のため、立体的な肖像画が、左右に回転するデザインの「3Dホログラム」が世界で初めて導入されています。 滋賀銀行本店を訪れた人たちは、旧紙幣から新紙幣へと両替してもらい、中には、3日から取り扱いを開始している銀行を探して、京都から足を運ぶ家族もいました。 ただ、キャッシュレス化が進む時代。新しい紙幣への反応は、様々です。「基本的にあまり現金使っていない。たまに銀行に行って(お金を)降ろしたときに新しくなったなと思うぐらい」と話す人もいました。 また新紙幣の取り扱いが始まったものの、セルフレジや券売機などを導入している店では、まだ対応できていないところもあります。 セルフレジを導入する店の人:「今年の3月ぐらいから徐々に準備を始めていて、業者に頼んでいる状態。かなり申し込みがあって順次ということは聞いているが、具体的な日までは返答がない。旧紙幣と新紙幣を両替して対応する」 一方、新しい紙幣の発行により、懸念されることもあります。便乗した「詐欺」です。 県警 生活安全企画課 坂井孝行課長補佐:「金融機関の職員を名乗り、古いお札が使えなくなる。新紙幣と交換するといって電話をかけ、お金を取りに来たり、ATMで振り込ませる詐欺が予想される」 警察では、「古いお札は使えない」と言った話が出た場合は、警察に相談をと呼び掛けています。
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