あなたの睡眠の質は良い?悪い?不眠に悩んでいる人必見!今日から始められる快眠ルーティンを専門家がレクチャー
ストレスや生活習慣の乱れから、睡眠不足や睡眠の質の低下に悩む人は少なくありません。とくに5月は、環境の変化などから、体調のお悩みを抱えやすい季節。 【写真集】QOLを上げよう!専門家に聞く“睡眠の質”を高めるための習慣・ステップ4 そこで今回は、質の高い睡眠をとるためのアドバイスを、赤ちゃんから大人までの睡眠指導を行う「JCSP日本睡眠改善カウンセリング」を主宰し、眠りとお風呂の専門家として活躍する小林麻利子さんにお伺いしました。
不調と睡眠の関係性
5月に感じる不調・不眠の理由 “5月病”という言葉があるとおり、身体の不調を感じやすい今の季節。しかし睡眠環境という観点からは、「実は睡眠にとって非常にいい時期」と小林さん。朝晩の寒暖差が少なく、過ごしやすい気温が続くため、本来は体調を崩しにくい時期なのだそう。 一方で、「5月はメンタル面でのケアが必要な時期でもあります」と小林さん。4月に新生活が始まった方はとくに、慣れない環境にストレスを抱えやすく、自律神経の乱れによってさまざまな不調を感じることも。 仕事に身が入らず、だらだらと残業している場合は要注意。「遅くまで仕事をしていると、頭が熱い状態でベッドに入ることになります。寝る前は、副交感神経が優位になっている状態が望ましいため、よい睡眠をとることが難しくなることも…」 ゴールデンウィークの長期休みも、普段と生活リズムが変わりやすく、実は身体への負担が大きいもの。「休み明けに身体が通常モードに戻るまで、早くて3日、長いと1週間かかる方もいるので、それだけ不調を感じやすくなります」
良質な睡眠とは?
「良質な睡眠にはいくつかの定義がありますが、寝始めて30分以内に深い眠りにつき、3時間以内に深い眠りが全体の80~90%を占めることが理想です」 正確な把握のためには脳波を測ることが必要ですが、自分でもできるチェックリストとして、以下の3点を確認するのが小林さんのおすすめです。 寝つきがスムーズかどうか 寝起きに熟睡感があるかどうか 途中で何度も起きていないか(途中覚醒) 寝つきがスムーズかどうかは定義が難しいですが、自分で「寝つきが悪いな」と感じた時点で、それは赤信号だそう。 また、夜中に目が覚めてしまう途中覚醒があっても、その後すぐに眠れる場合は、そこまで心配する必要はないそうです。ただし、主観的に「自分は問題ない」と感じていても、客観的に見ると睡眠が浅いケースも多いことが分かっています。睡眠に限らず、肌荒れや太りやすかったり、イライラや憂鬱感といった課題がある場合は睡眠の質に課題がある可能性もあります。気になる場合には脳波測定が有効です。小林さんの主宰するカウンセリングでは、自宅で脳波を簡単に測ることが できるそうです