岐阜第一―大垣日大　３回表途中から登板して好投した大垣日大２番手の中野

◇２６日　高校野球　秋季東海大会準決勝　大垣日大７―６岐阜第一（草薙） 　大垣日大（岐阜１位）が決勝進出を決めるとともに、来春のセンバツ出場をほぼ確実にした。岐阜県大会準決勝で勝利した岐阜第一（岐阜３位）に７―６で逆転勝ちを収めた。来春センバツの東海地区の出場枠が「３」で、来年１月の選考委員会で出場３２校が決まる。 　背番号１１が投打で活躍して”センバツ当確”をたぐり寄せた。「僕がみんなを甲子園に連れていく」。大垣日大の中野翔真投手（２年）が５点ビハインドの３回１死満塁でマウンドに上がった。左飛、三振でピンチを切り抜けると、打線が３回から小刻みに得点を重ねていき、４―５で迎えた５回１死二、三塁から中野が中越え２点適時二塁打。逆転に成功した。 　先発したのは岐阜県大会でも優勝の原動力になった１年生エースの谷之口。延長１０回タイブレークにもつれた初戦の中京大中京戦（愛知）でも２失点完投していた。それだけに、「投げたい思いが強かった」と中野。この日は立ち上がりに攻め立てられたエースを救援し、巡ってきた出番できっちり仕事をした。

岐阜第一－大垣日大　５回裏大垣日大１死二、三塁、逆転の中越え２点二塁打を放つ中野

　高橋正明監督は「今日は中野に尽きる。投球もフィールディングも打撃も素晴らしかった」と手放しでほめた。東邦（愛知）と大垣日大で甲子園通算４０勝を挙げた阪口慶三前監督に代わって、今年から指揮を執り始めたが、監督して初の甲子園出場を確実にした。 　劣勢から逆転勝利を収めた準決勝。ここで止まるつもりはない。中野は「新チームになってから目標にしてきたのは東海大会の優勝。決勝で絶対に勝って神宮に行く」。後ろは振り返らず、次は１１月に行われる明治神宮大会切符を全力で取りにいく。