2023年の世界経済見通し:グローバル・リセッションから自律回復の動き
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2023年の世界経済は多くの国でリセッションとなりそうだ。2022年はインフレを抑制するため、各国で急激な利上げが実施されてきた。インフレが加速する事態は頭打ちになりそうだが、金融引き締めという急ブレーキを踏んできただけに、それが景気悪化となって表れる年になる。 2022年2月、 ロシアによるウクライナ侵略 によって、核保有国が主権国家に侵略するという、起きてはならないことが起き、世界経済は大混乱となった。それ以前は、各国がデジタルと環境対策を柱に経済復活を図るべく政策が打たれてきたが、新冷戦構造が現実のものとなり世界が分断する中、天然ガスを中心にエネルギーや食糧の争奪戦が開始された。
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矢嶋康次