30代でも主力で活躍! 激ハードな“ホッケー”を続ける理由 次世代に伝えたい思いとは? ホッケー女子日本代表・永井友理選手
今年1月、残り1枠をかけた戦いで強敵インドを破り、6大会連続となるパリオリンピック出場を決めたホッケー女子日本代表チーム“さくらジャパン”。チームを率いるキャプテンの永井友理選手(32)に、30代になっても現役を続ける理由や、パリオリンピックにかける思いを取材しました。
年齢を感じさせないプレーの秘密は“体の変化に合わせたトレーニング”と“経験が生み出す熟練の技”
パリオリンピックの出場が決まり、「嬉しいというよりほっとした。肩の力が抜けた。全身の力が入らないぐらいの感じ」と語るのは、さくらジャパンを率いるキャプテンの永井友理選手。 岐阜県各務原市出身の永井選手は、妹の葉月選手とともに永井姉妹として東海地方ではお馴染みのアスリート。お父さんの祐司さんが代表監督を務めたリオオリンピックでは、一家で挑む姿が話題に。3年前の東京オリンピックでは、フォワードとして出場し、貴重なゴールをあげる活躍を見せました。
そんな永井選手にインタビューするのは、元ビーチバレー日本代表でアスリートキャスターの溝江明香さん(33)。3月まで現役でプレーした経験をいかし、独自の視点でアスリートの魅力を伝えています。ホッケースタジアムを訪れるのは人生初という溝江さんは「コートがすごく広いですね。こんな中を走り回るのはすごいきつそうです」と、その広さに驚いていました。
ホッケーは1チーム11人で、縦91.4メートル×横55メートルのコートを60分間ひたすら走り回ります。そんなハードな競技を32歳まで日本代表の中心として活躍できるパワーはどこにあるのでしょうか? 同世代の溝江さんが迫ります。
溝江「30歳を超えてからの体力や体の変化は感じますか?」 永井「めちゃくちゃ感じていて、疲れが取れにくかったり、寝たいのに寝れなくなったり、食欲が昔よりなくなったりとか、本当に危機を感じてる」 溝江「変化に対してトレーニングや取り組みを変えたところは?」 永井「今まで2時間やっていたのを、1時間以内に収まるメニューを考えたり、一つ一つのメニューに全力でバンとやるやり方に変えたり」 溝江「時間を縮めて心拍の調整をするトレーニングを?」 永井「心拍のコントロールを特にやるようになりましたね。最近は(心拍数を測る)デバイスがあるので、確認しながら。そのほうが効率がいいですし。経験しないとわからなかったことなので、そこは武器になるかなと思います」