30代でも主力で活躍! 激ハードな“ホッケー”を続ける理由 次世代に伝えたい思いとは? ホッケー女子日本代表・永井友理選手
長時間かけてじっくり取り組むトレーニングから、短時間でも負荷のかけ方で同じ効果が得られるトレーニングへと、年齢とともに変化させた永井選手。経験豊富なベテランならではの武器とは何なのか、実際に練習を見せてもらうことにしました。
永井選手の練習を見た溝江さんは「得点に絡むこともできるけど、周りを見てコントロールしているように見える。スペースづくりが上手。パスを受ける率が高い」と分析。 実は、これこそが経験が生み出す熟練の技。パスをもらうためにひたすら走り回るのではなく、コート全体を見渡し、攻めながら相手がいないスペースに先回りする。このメリハリをつけた練習で、年齢を感じさせないプレーを見せているのです。
「勝つ姿を次世代の子どもたちに…」 オリンピックで悲願の初勝利へ!
永井選手にとっては3大会目となるパリオリンピック。30歳を過ぎてもホッケー選手として現役を続けるのには、ある理由がありました。 永井選手は東京オリンピックの中国戦で貴重な同点ゴールを決め、悲願の初勝利をぐっと引き寄せました。しかし、終了直前にゴールを決められ、初勝利を手にすることはできませんでした。過去2大会とも、1勝もできずに予選敗退が続いています。
ホッケー女子日本代表 永井友理選手: 「勝つ姿を次世代の子どもたちに見せられていないということは、すごく責任を感じています。勝利する姿を見て『ホッケーをやりたい』『日本代表になりたい』と思う子どもたちが増えると思うので、そういう思いを持ってここまでやってこれた。次はぜひ勝ってというところはあります」
オリンピックでの初勝利を目指す永井選手率いるさくらジャパンですが、パリオリンピックは予選から強豪ぞろいのグループに。上位4チームしか決勝トーナメントに進むことができませんが、永井選手に焦りは見えません。 ホッケー女子日本代表 永井友理選手: 「まずは1勝というのが目標。(チームに)さくらジャパンという名前がついているので、全員が満開の状態で試合に臨んで、結果を出せることを目標にしてがんばりたいと思います」 ホッケーはヨーロッパで盛んなスポーツなので、パリオリンピックではたくさんのお客さんの前で試合ができるのが楽しみだと、永井選手は話していました。今度こそ初勝利となるでしょうか。永井選手の活躍に期待です!