ドジャース優勝パレードを現地レポート 車社会のLAで…渋滞回避へ異例のマイカー自粛要請
1988年以来36年ぶりにロサンゼルスで開催されたドジャースの優勝パレードと優勝報告会。現地で取材した横山尚杜記者(30)が熱狂をレポートする。 パレード開始1時間前から、ドジャースタジアム周辺道路は大渋滞。記者はパレード開始1時間前、優勝報告会の開始2時間前を見越してホテルを出発したが、球場到着は予定より30分近く遅れた。 交通混雑が予測されるため、球団はメディアに対し、事前に優勝パレードと優勝報告会の同時参加は不可能と周知。さらに車社会のロサンゼルスで「公共交通機関の利用を強く勧める」と要請するなど、36年ぶりのパレードは異常とも言える混雑と盛り上がりだった。 ロサンゼルス・ダウンタウンの人口が約5万人に対して、パレードに集まった群衆は地元警察によると約22万5000人。東京・台東区、荒川区の人口が約21万人でそれ以上のファンが集結したことになる。無数の警察バイクが選手バスを先導し、警察ヘリも低空旋回するなど厳戒態勢だった。 パレード後にドジャースタジアムで行われた優勝報告会は、チケットが完売し、4万2458人が来場。チケットはオンラインで抽選制。販売開始から2時間経過してもサイトにつながらなかった人もいるという。価格は35―95ドル(約5300―1万4500円)で、転売サイトでは150ドル(約2万3000円)から最大1300ドル(約20万円)で取引された。午前9時に球場が開場されたが、早朝6時前にはワールドシリーズグッズの購入を狙うファンがチームストアに列をつくるなど、祝賀ムードに包まれていた。