クセスゴ・スーパーカブ・カスタム第3弾!! スズキの軽用インタクーラーターボを搭載した、旧車レーサー風の車両を発見!!
スーパーカブの懐の深さを感じさせる個性派カスタム
こんにちは! ホンダの「カブ」が気になっている私、近藤スパ太郎です。 ホンダの歴史と共に進化してきた“カブが持つヒストリー”にも惹かれるのですが、時々取材で乗ると、トコトコ走りが楽しくいつもの景色も新鮮に感じるんです。 【画像】ターボ化されたスーパーカブ110(JA07)エンジン搭載のカスタムを画像で見る(10枚)
今回の記事は、2024年10月19日~20日にホンダウエルカムプラザで開催された「第27回 カフェカブミーティング in 青山」のカスタムリポート第3弾です。2日間でエントリーしたカブは約500台。カブ主(カブオーナーのこと)たちは自分流にカスタムして乗る人も多く、オーナーの工夫や拘りが見られてなかなか楽しいのです。 「これ、カブなの?」と、クセが強すぎる車両も沢山います!
「えっ、これカブなの?」 と発見したのがこの車両。太いホイールとプロダクションレース対応レーシングラジアル、しかも前後のブレーキは小さなドラム式。ベース車両もよくわからないな⋯⋯。ん? 冷却コアがあるけど水冷式にした? いや、これはターボ仕様か?? 「はい、インタークーラーターボです!」とニッコリ教えて下さった、オーナーの坪井拓也さん。 ターボ車とは、排気ガスの流れを利用して圧縮した空気をエンジンに送り込む装置“タービン(過給器)”を備える車両のことで、この一台ではエンジン横に装着(カタツムリ形状のパーツ)。 メインフレームに吊り下げるように装着されたシルバーのフィン付きパーツがインタークーラーです。
タービンで圧縮された空気は排気を利用することもあり、温度が高くなってしまうため、エンジンに入る前に冷やされないと効果が薄れてしまいますが、そこで効果を発揮するのがインタークーラーです。 タービンはスズキの軽自動車「ジムニー」用、インタークーラーは同じくスズキの軽自動車「エブリイ」用を流用しています。 因みにエンジンは、スーパーカブ110(JA07)です。
他にも大幅なカスタムが施されていますが、坪井さんによると、フレームはC50(スーパーカブ50)をベースに改造し、センターサスペンション構造に変更。サスはホンダAPE50用を使用しています。タイヤはダンロップのSPORTMAX α13SP、マフラーとガード類はオリジナル製作だそうです。 レトロなフロントカウルは汎用品で、50年代後半から60年代に大活躍した、ホンダのロードレーサー「RCシリーズ」をオマージュ。カウルの黄色いデザイン、赤、黒、緑のカラーリングが、RCマシンを思い浮かべますね。