三島賞は三国美千子さんの「いかれころ」、山本賞は朝倉かすみさんの「平場の月」が受賞した。会見した朝倉さんは「とっても幸せです」とストレートに喜びを語った。

　第32回三島由紀夫賞・山本周五郎賞（新潮文芸振興会主催）が15日決まる。選考会を経て同日午後6時以降にそれぞれ発表され、受賞者の記者会見が行われる。 【動画】第32回「三島由紀夫賞」「 山本周五郎賞」発表　受賞者が会見 　両賞とも昨年4月から今年3月までの1年間に発表された文学作品が対象。三島賞は「文学の前途を拓く新鋭の作品」に対して、山本賞は「すぐれて物語性を有する新しい作品」に対して授与される。 　候補作品は以下の通り（敬称略）。

【三島由紀夫賞 候補作】

・倉数茂「名もなき王国」（2018年8月ポプラ社刊） ・三国美千子「いかれころ」（「新潮」2018年11月号） ・岸政彦「図書室」（「新潮」2018年12月号） ・金子薫「壺中に天あり獣あり」（2019年2月講談社刊） ・宮下遼「青痣」（「群像」2019年3月号）

【山本周五郎賞 候補作】

・芦沢央「火のないところに煙は」（2019年6月新潮社刊） ・赤松利市「鯖」（2018年7月徳間書店刊） ・朝倉かすみ「平場の月」（2018年12月光文社刊） ・木皿泉「カゲロボ」（2019年3月新潮社刊） ・澤田瞳子「落花」（2019年3月中央公論新社刊）

※会見の模様をTHE PAGEのYouTubeチャンネルでライブ配信します