松山英樹が石川遼の米ツアー復帰を一番願っている！？ 「ZOZOチャンピオンシップ」で競演 若き日に「遼のゴルフを見て衝撃」
【SPORTS BAR】 日本で唯一開催されるPGAツアー、日米共催の「ZOZOチャンピオンシップ」（千葉・アコーディアゴルフ習志野CC）が24日開幕する。 2021年の大会覇者でパリ五輪メダリストの松山英樹（32）が今季国内初参戦。「今年はPGAツアーで2勝し、パリオリンピックの銅メダルを日本に持ち帰ってプレーすることができます。母国のギャラリーの前でもう一度勝てるように全力を尽くします」と。その雄姿が楽しみである。 PGA勢は「全米プロゴルフ選手権」「全米オープン」で今季メジャー2勝のザンダー・シャウフェレ（30）、前年大会覇者のコリン・モリカワ（27）ら。日本勢は松山を筆頭にもっか日本の賞金王の平田憲聖（23）ら17選手で、日米総勢78選手の競演である。中でも推薦で出場する石川遼（33）には秘めたる思いがある。 例年になく、その言葉は真剣だった。「米ツアーへの再挑戦は全然諦めてません。9月（17日）で33歳になるけど、より強い気持ちになってる」と。まだ残暑が厳しい8月下旬のことだった。 13年から5季連続で米ツアーを主戦とした。18年から腰痛などで撤退を余儀なくされたが、「再び米ツアーへ」の思いで20年からスイング改造。そして今、「以前より成長している自分がいる」と言う。 6月の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップbyサトウ食品」では2年ぶりのツアー19勝目。優勝に届かなかったが、6月の「BMW日本ツアー選手権森ビル杯」で2位、10月の「日本オープン」で8位…。難しいセッティングの国内メジャー大会で、「総じてすごく良かった」と手応えを感じる石川がいた。 昨年の「ZOZO」で4位に入り、米ツアーのスポット参戦資格を得てメキシコへ飛んだ。結果は予選落ちだったが、「（PGAに）戻るために自分を磨いている。遅過ぎることはないと思うし、そのために一生懸命やってきた」と。その志向は今も変わらないし、むしろ強くなっている。 石川と同年齢の〝世界のMATSUYAMA〟は若き日、「遼のゴルフを見て衝撃を受けた」とその資質に驚いた。きっと誰よりも復活を願っているに違いない。 （産経新聞特別記者・清水満）
