「定年後」働くか迷っています。必要な生活費が「月15万円」の場合、どのくらい稼ぐべきですか?
かつては定年後は年金でゆっくりした生活を送るというのことが、かつては一般的であったかもしれません。しかし今は「人生100年時代」と言いわれ、60歳から70歳の間で定年を迎えた後も働き続つづけることが、珍しくはなくなりました。そこで、今回は、定年後も働く人たちはどのようなお仕事で働いをしているのか、確認してみました。 ▼高齢者の「4人に1人」は働いている!? 平均年収はどのくらい?
定年後も働く人ってどれくらい?
高齢者の就業者数は年々増加しています。高齢者の就業者数は、2004年以降増えつづけ、2022年には930万人(総務省「労働力調査(基本集計)2023年(令和4年)」より)にも達しています。その理由についてはさまざまなものが考えられます。 例えば、老後への不安のほか、現役時代に老後資金を貯められなかったことなどが該当するでしょう。 そして、高齢者の就業者数が増加している原因は、単に高齢者が増加していることが考えられます。もちろん景気の悪化や格差の拡大など、社会問題による原因が0であるとは言い切れませんが、高齢者の総数が増えた分、働く高齢者も増えているとも考えられます。 実際、団塊世代の高齢化が進んだ2013年から2016年は、65歳から69歳の就業者人口がほかの年度と比べて増加し、2017年以降は団塊世代が70歳を迎えはじめたことで、70歳以上の就業者人口が増加しています。 なお2023年の高齢者の就業率は25.2%と、高齢者のおよそ4人に1人が働いている状況ですが、まだ老後は働かないという人も多くいるようです。そのため、定年後も働かないことが世間から浮いてしまうわけでもなさそうです。
どのような職業で働いている?
高齢者が多く就業している業種を見ていくと、卸売業や小売業のほか、農業や林業、サービス業などがあるようです。ほかにも製造業や、医療・福祉関係の産業などにも、多くの高齢者が就業しています。 これらは街中の求人情報で「高齢者歓迎」という条件を比較的よく見る業種といえます。 コンビニやスーパーの店員、商業施設の警備員やタクシー運転手など、実際にそのような業種に従事する高齢者を見かけたことは、誰しも一度や二度はあるでしょう。街中で実際によく見る高齢者の働き方に該当することから、十分上記のような業種で働くことは現実的といえます。 もし、定年後働くことに迷っており、どのような仕事をすべきか悩んだときは、卸売業や小売業やサービス業などを中心に考えていくとよいでしょう。