近江にセンバツ旗を授与 主将「準優勝糧に夏へチーム作り」
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に補欠校として出場し、準優勝した近江高校(滋賀県彦根市松原町)に7日、出場を記念するセンバツ旗が授与された。通常、大会開幕までに贈られるが、近江は開幕前日に出場が決まったため、この日の授与となった。 【決勝を写真で 近江vs大阪桐蔭】 同校であった授与式で、濱弘明・毎日新聞大阪事業本部長が「準優勝おめでとう。普段から努力し、準備する大事さを感じました。夏に更なる高みに行くことを期待します」とあいさつ。旗を受け取った山田陽翔主将(3年)は「春の結果を糧に、夏に向け一からチームを作っていく」と誓った。 ◇日本高野連「ひこにゃんとの撮影、問題ない」 日本高野連は7日、近江高校野球部が5日に彦根市役所を表敬訪問した際、同市がマスコットキャラクター・ひこにゃんと一緒に山田主将らの写真を撮影したことについて「野球部の商業利用を禁じた日本学生野球憲章に抵触しない」との見解を示した。 表敬訪問では同市によるサプライズ演出でひこにゃんが登場。山田主将や多賀章仁監督、和田裕行市長らと並んで記念撮影した。写真は市の公式SNSなどで紹介する予定だったが、県高野連から5日、憲章に抵触する可能性があるとの意見があり、掲載を見送った。 日本高野連の井本亘事務局次長は「5日に県高野連から問い合わせを受けた時点では『慎重な対応を』とお願いした。その後、ひこにゃんは行政の公式キャラクターで、近江高校野球部の名声を商業的に利用するものではないと判断した」と説明。同市や近江高に対し「混乱を招き、申し訳ない」と陳謝した。 日本高野連の見解を受け、同市は7日午後、写真をSNSに掲載した。今後は広報紙でも紹介する予定。【礒野健一】