「相棒 season23」10月スタート 杉下右京×亀山薫が通算10シーズン目、“ある人物”が意外な姿で再登場
通算10年目という節目のシーズンの幕開けにあたり、水谷と寺脇が思い返したのは、「相棒」の“原点”にまつわるエピソード。2000年6月、2時間ドラマとして誕生した1作目の撮影中、水谷は右京と薫の絶妙な距離感に面白さを感じ、ドラマの成功を確信した。 水谷は当時「このドラマ、いけるよ!」と寺脇に手ごたえを伝えた瞬間があったという。寺脇は「僕はその言葉がとにかくうれしかったんです。その1本目があってこそ、“今”があるんだなと思うと、非常に感慨深いですね」と当時を振り返り、水谷も「そんなことがありましたね。スペシャルドラマとして誕生してから、こんなにも長く続く作品になったことを考えると…彼との出会いはやはり“運命”だったんでしょうね」と黄金コンビの歴史に思いを馳せる。
常に時代を描いてきたシリーズについて、水谷は「『相棒』は今の社会を切り取って描くドラマであり、そのスタイルは徹底して貫いていく。そういう矜持を、現場が持ち続けている作品です」と断言。新シーズンについて「今、誰もが顰蹙(ひんしゅく)を買うことを怖がって萎縮しているような社会になってきた気がするのですが、『相棒』は顰蹙を買うことを恐れずに、これからも挑んでいく……。新シーズンでも、“相棒ワールド”はますます進化していきます」と力強く宣言した。(編集部・倉本拓弥)