派遣中の警察官が部下を殴るなどパワハラか 大阪府警が処分検討
大分県で11月に開かれた「全国豊かな海づくり大会」に警備業務で派遣された大阪府警の警察官らが、出張中に部下を殴ったり服を脱がせたりしていたことが、警察関係者への取材で判明した。府警は指導の範囲を超えたパワーハラスメントにあたるとみて処分を検討している。 海づくり大会は11月10日に開かれ、大規模警備が必要なことから大阪府警の警察官も派遣された。パワハラが疑われたり、被害に遭ったりしたとされる警察官は署で上司と部下の関係だった。 関係者によると、府警旭署の30代巡査部長は大会開催の数日前、大分県内の宿泊先で部下の男性巡査を複数回殴ったという。巡査は上半身を打撲する軽いけがをした。 この2人は応援派遣中、同じ部屋で寝泊まりしていた。巡査部長は、寝ようとしている時に巡査が同僚らと騒いだため、腹を立てて暴行に及んだという趣旨の説明をしているという。以前にも飲み会などで同じ巡査を殴った疑いもあるといい、府警は詳しい経緯を調べている。 また、府警東淀川署の男性巡査が、宿泊施設で署の上司らから服を脱ぐよう指示されたり、蹴られたりしたとして府警が当時の状況を確認している。上司らが夜に部屋で飲酒している時に、巡査が呼び出されたという。 海づくり大会は水産資源の保護などを呼びかける目的で開催され、今回で43回目。大分市と別府市を舞台に式典などが開かれ、天皇皇后両陛下も出席された。【二村祐士朗、林みづき】