ガッカリ…。欧州、今季期待ハズレだったチーム(9)一時は最下位も…。主力放出で崩壊した絶対王者
今シーズンはレヴァークーゼンやインテル、レアル・マドリードなど各国リーグで独走優勝が目立っている。裏を返せば、他のチームが期待外れだったことからこのようなケースが多発しているとも言える。今回は、様々な要因で期待外れに終わってしまったチームを紹介する(成績は5月15日時点)。
アヤックス(オランダ) 順位:5位 今季成績:15勝10分8敗(勝ち点55) エールディビジ最多優勝記録を誇るアヤックスが、かつてないほどに苦しんだ。開幕8試合で5ポイントというクラブ史上最悪のスタートになると、一時はまさかの最下位に転落。現在は5位まで巻き返しているが、4位AZとは勝ち点9の差があり、優勝したPSVとは33ポイントも離れている。 苦しいシーズンになる予兆は昨夏のシーズンオフからあった。近年のアヤックスは主力の流出が多く、昨夏だけでもユリアン・ティンバーやエドソン・アルバレス、モハメド・クドゥス、カルヴィン・バッシーらを放出。この消極的なクラブの姿勢に主将を務めていたドゥシャン・タディッチは不満を募らせたようで、2027年夏まで残っていた契約を破棄してフェネルバフチェへと移籍した。 いくら若手選手が台頭してくるアヤックスとはいえ、これだけ主力選手がいなくなってしまうと状況は厳しい。昨夏に就任したモーリス・スタイン新監督のもとで開幕戦こそ勝利したが、その後の6試合で2分4敗と大苦戦。最後4連敗を喫したところで解任となった。 後任に就任したヨン・ファント・シップ暫定監督は、何とか既存戦力の特長を生かしてチームを立て直したが、格上相手への大敗も目立った。UEFAカンファレンスリーグの決勝トーナメント1回戦2ndレグでは、アストン・ヴィラに0-4、フェイエノールトとのエールディビジ第29節でも0-6の大敗を喫している。すでにファント・シップ暫定監督は今シーズン限りでの退任を明言しており、今オフも後任探しに奔走することになりそうだ。
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